フィンランド参加表明 フランス”核の傘”拡大構想
【けさ知っておきたいNEWS】
テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
フィンランド
フランス核の傘構想に参加
フランスが進める「核の傘拡大構想」に、フィンランドが参加を表明しました。
これで参加国は10カ国目となります。
フィンランドのバルトネン外相は「フランスとの協力関係を深めることでヨーロッパ主導の防衛と抑止力を高めていく」と狙いを説明しています。
参加国はベルギー・ドイツ・ポーランド・オランダなどで、すべてNATO加盟国です。
フランスはこれまで自国防衛のために核兵器を保有してきましたが、今年3月にマクロン大統領がロシアなどの脅威に対抗するため核の傘を拡大する構想を表明しました。
フランスが保有する核弾頭はおよそ290発とされており、戦闘機「ラファール」や潜水艦「ル・トリオンファン」に搭載可能です。
有事の際はラファールを参加国に展開させる計画で、マクロン大統領は今後核弾頭の数を増やすとも明言しています。
重要なのは核の使用決定権はあくまでフランス大統領が保持するという点で、核を共有するわけではないということです。
フィンランドが参加を決断した理由
フィンランドがこの構想への参加を表明した背景には、ロシアとの1300㎞にも及ぶ長い国境線があります。
ロシアを常に身近な脅威として感じてきたフィンランドは、2022年のウクライナ侵攻を受けて翌年NATOに加盟し、今年7月には核兵器の持ち込みを容認する改正法を施行するなど、安全保障強化に向けた動きを加速させています。
今回の参加表明もその流れの中にあります。
核弾頭保有数290発対4400発
それでも抑止力になるか
課題として浮かび上がるのが核弾頭保有数の差です。
フランスの290発に対し、ロシアは4400発と実に15倍もの差があります。
しかしフランス外交が専門の上智大学・小島真智子教授は「今後核弾頭の数を増やしていくとしており、アメリカとの相乗効果も生まれるため、相手の攻撃を思いとどまらせる抑止力になる」と指摘しています。
もう一つの背景がトランプ大統領の存在です。
トランプ大統領はヨーロッパ駐留アメリカ軍の削減やNATO脱退をちらつかせてきており、アメリカのNATOへの関与が不透明な状況が続いています。
小島教授はフランス主導の核の傘拡大構想は「ヨーロッパ自らによる安全保障強化のアピールとなり、アメリカのNATO関与を維持させる効果もあるのではないか」と分析しています。
NEWS解説
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