「掛川花鳥園」鳥の楽園で発見!
色鮮やかな鳥の秘密
【GOOD!いちおし】
テレビ朝日グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
色鮮やかな鳥の秘密
| 青い鳥の青色は本当は青じゃない! ピンクの鳥が真っ白に! 掛川花鳥園で発見した、知れば誰かに話したくなる鳥の色の秘密です |
掛川花鳥園で発見!
鳥の色に隠された秘密
今回の「GOOD!イチオシ」では、静岡県の掛川花鳥園で、鳥たちの色にまつわる不思議な秘密が紹介されました。
掛川花鳥園には、およそ100種600羽もの鳥たちが集まっています。
赤、青、黄色、ピンクなど、園内には色鮮やかな鳥がいっぱいです。
しかし、その美しい色には、ただきれいなだけではない、生きるための理由や驚きの仕組みが隠されていました。
案内してくれたのは、飼育員でありながら「掛川花鳥園 鳥の事件簿」の出版も手掛ける鳥のスペシャリスト多賀さんと北條さんです。
知れば誰かに話したくなる、鳥の色の世界に迫りました。
「キンケイ」
オスが極彩色の派手な理由
まず紹介されたのは、歌川広重の浮世絵にも描かれたことがあるという、極彩色の派手な鳥「キンケイ」です。
キンケイはキジの仲間で、主に中国の山間部に生息しています。
オスは金色の頭、黒い縞模様、青や赤の羽を持ち、まるで絵の中から飛び出してきたような派手な姿をしています。
これほど目立つ色だと、野生では敵に狙われやすいのではないかと思ってしまいます。
実際、キンケイは地上の木の茂みなどに隠れながら生活しているそうです。
では、なぜオスはこんなに派手なのでしょうか。
その理由は、メスにモテるためです。
キンケイのオスは、美しい羽の色だけでなく、大きくて、ダンスがうまくて、甘い声で歌がうまくて、さらにはプレゼントをまめに贈るなどしてメスにアピールします。
一方、メスは茶色っぽく地味な姿をしています。
メスはオスにアピールする必要がなく、むしろ派手な色をしていると敵に見つかりやすくなります。
そのため、卵や子どもを守るために、周囲に溶け込む色をしているのです。
「カンムリシギダチョウ」
見つかりにくい保護色
続いて紹介されたのは、「カンムリシギダチョウ」です。
名前にシギやダチョウと入っていますが、実はシギともダチョウとも特に近い仲間ではない、少し変わった鳥です。
南アメリカのアルゼンチン周辺に生息し、頭の上に冠のように伸びた羽が特徴です。
この鳥の羽は、砂地や草むら、やぶの中にとてもよくなじむ色をしています。
真上から見ても、周囲に溶け込んでいて、敵に見つかりにくいのがよくわかります。
さらに子育ても独特です。
カンムリシギダチョウは、オスだけが卵を抱いて子育てをします。
メスは基本的に卵を産む役割で、その後の世話はオスが担当します。
ここでも、オスが頑張る鳥の世界が見えてきます。
青い鳥の青色は本当は青ではない?
掛川花鳥園には、青く美しい鳥もたくさんいます。
しかし実は、多くの青い鳥の羽には、青い色素があるわけではありません。
青く見える理由は「構造色」と呼ばれる仕組みです。
CDの裏面が角度によって虹色に見えるのと同じように、羽の表面や内部にある目に見えない細かな構造が光を反射し、青だけが人の目に届くことで青く見えています。
羽の中に太陽の光が入ると、赤や黄色などの色の成分は散らばりますが、青い成分だけが反射されて外へ出てきます。
そのため、人間には鮮やかな青色として認識されるのです。
つまり、青い鳥の青は、色素ではなく光が生み出した奇跡のような色ともいえます。
「ヒクイドリ」
鳥には人間と違う色の世界が見えている
鳥の色の世界は、人間が見ているものとは大きく違います。
今年2月に学術誌で発表された「ヒクイドリ」の写真では、自然光の下では黒く見える部分に紫外線を当てると、光って見えることがわかりました。
鳥は人間には見えない紫外線を見ることができるため、私たちとは違う色の世界を見ているのです。
「ハヤブサ」の仲間にも、紫外線が関係しています。
目の周りのぷっくりとしたアイリングという部分は、人間には薄い青や黄色っぽく見えますが、ハヤブサ同士が太陽の下で見ると、黄色い部分がより強く反射して見えるそうです。
この違いによって、メスはオスの年齢を判断できるといいます。
キラキラしていると若いオス、くすんだ色だと大人のオスで見分ける手がかりになっているのです。
「フラミンゴ」
ピンク色は食べ物で変わる
最後に紹介されたのは、「フラミンゴ」です。
フラミンゴといえばピンク色のイメージがありますが、その色は食べ物によって作られています。
オキアミなどの甲殻類に含まれるカロテノイドという赤い色素を体内に取り込むことで、羽がピンク色になるのです。
繁殖期には、親鳥が体内でカロテノイドを凝縮した「フラミンゴミルク」と呼ばれる赤い液体を作り、子どもに与えます。
そのため、親鳥の体から色が抜け、白っぽく見えることもあります。
過去には、ドッグフードを主食にして育ったため、真っ白になったフラミンゴもいたそうです。
ドッグフードにはピンク色の元となるカロテノイドが含まれていなかったためです。
その後、掛川花鳥園でフラミンゴ用の餌を与え続けたところ、半年ほどでピンク色に戻りました。
ただし、緑や黄色の食べ物を与えても、羽がカラフルになるわけではありません。
フラミンゴの羽に影響するのは、ピンク色の元になる成分だけなのです。
鳥の色は、恋のアピール、敵から身を守る保護色、光の反射、食べ物など、さまざまな理由で生まれています。
掛川花鳥園で鳥たちを観察すると、その美しさの裏にある自然の知恵まで感じられそうです。
かわいい姿、迫力ある動き、不思議な習性を知ることで、鳥たちを見る楽しさがさらに広がります。
鳥好きはもちろん、家族でのお出かけにもぴったりのスポットです。
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