「あっさり味で食べやすい」
ビーフショック 乳牛も取り合い
【きょう注目NEWS】
グッド!モーニング「きょう注目NEWS」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
エサ代の高騰や円安などの影響で、牛肉の価格が高騰するビーフショックが起きています。
安い肉を求めて引退した乳牛も、お業者間での取り合いが起きていました。
ビーフショックが深刻化
牛肉価格が全面的に高騰
エサ代の高騰や円安の影響で、国内の牛肉価格が幅広い品目で上昇する「ビーフショック」が起きています。
アメリカ産の牛肩ロースは干ばつの影響で去年に比べて3割以上も値上がりし、国産の子牛も一頭あたりの価格がこの1年で20万円以上上昇しています。
こうした状況の中、これまで比較的安価に取引されていた引退した乳牛にまで、業者間で取り合いが起きるほどの異変が生じています。
引退した乳牛の価格が2倍以上に急騰
千葉県で50頭の牛を飼育するある牧場では、毎年15頭ほどが乳牛としての役割を終えます。
牛乳を出す役割を終えた乳牛の肉の多くはミンチ肉に加工され、ハンバーガーのパティなどに使われてきました。
これまで一頭あたり15万〜25万円ほどで取引されていましたが、今年に入って40万〜50万円にまで上昇しています。
牧場主は「高いもので50万円を超えるくらいになっていて、こんな経験は今までない」と驚きを隠せない様子です。
少しでも安い牛肉を求める問屋や肉屋から「赤身として使いたい」という声が相次ぎ、これまで注目されることのなかった引退した乳牛までもが高値で取り引きされるようになったのです。
エサ代も燃料代も高騰
追い詰められる酪農家
牛が高く売れること自体は収入になるためありがたい面もありますが、酪農家を取り巻く経営環境はむしろ悪化しています。
エサとなる牧草は円安の影響で10年前と比べて2倍以上に値上がりし、燃料代も上昇し続けています。
さらに中東情勢の影響で、原油だけでなく牧草の管理に使うラップフィルムも手に入りにくくなっているといいます。
北海道赤井川村では、地元の牧場で役割を終えた乳牛を使ったご当地ハンバーガーが販売されており、「あっさりしていて非常に食べやすい」と地元の人たちに親しまれています。
しかし、こうした取り組みを支える酪農の現場が厳しい状況に置かれていることは見過ごせません。
牛が高く売れるこのタイミングで廃業を選ぶ酪農家が増えてしまえば、将来的に牛乳や牛肉の供給がさらに不安定になりかねません。
「食べたいもの、飲みたいものがスーパーで手に入らない、あるいは大幅に値上がりしてしまう」という事態が現実となる前に、酪農業界を取り巻く課題に社会全体で目を向けていく必要がありそうです。
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