3人に1人”超長期”住宅ローン 家計にリスクも
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
住宅価格の高騰で広がる超長期住宅ローン
住宅価格の高騰が続く中で、住宅ローンの返済期間が長期化しています。
東京23区の4月の新築マンション平均価格は1億2498万円となり、12カ月連続で1億円を超えました。
さらに、東京・神奈川・千葉・埼玉を含む首都圏全体でも、2025年度の新築マンション価格は9383万円と、1億円に迫る水準になっています。
こうした住宅価格の上昇を背景に、これまで一般的に最長35年とされてきた住宅ローンに変化が出ています。
36年以上の超長期ローンを組む人が増えており、首都圏の新築マンション購入者では、2024年に11%だった割合が、2025年には32%を超えました。
つまり、3世帯に1世帯が36年以上の長期ローンを利用していることになります。
ファイナンシャルプランナーの國松典子さんによると、住宅価格が上昇する中で、月々の返済負担を少しでも軽くしたい若い世代のニーズと合い、超長期住宅ローンの利用が広がっているといいます。
たしかに、住宅価格が高くなると、通常の35年ローンでは毎月の返済額がかなり大きくなります。
子育てや教育費、日々の生活費を考えると、少しでも月々の支払いを抑えたいと考えるのは自然なことです。
そのため、50年ローンのように返済期間を長く設定し、毎月の負担を減らす選択肢が注目されています。
35年ローンと50年ローンで返済額はどう変わる?
番組では、首都圏の新築マンションの中央値である7000万円を、頭金なし・ボーナス払いなしで購入した場合の試算が紹介。
35年ローンの場合、変動金利1%で計算すると、月々の返済額は約19万7600円、総返済額は約8300万円になります。
一方、50年ローンの場合は、多くの銀行で超長期ローンに金利が0.1%ほど上乗せされるため、金利1.1%で試算。
その場合、月々の返済額は約15万1700円、総返済額は約9100万円になります。
月々の支払いは約5万円抑えられますが、総返済額は約800万円増える計算です。
毎月の家計負担を軽くできる一方で、長い目で見ると支払う利息が増える点には注意が必要です。
老後の家計を圧迫するリスクも
超長期住宅ローンには、月々の返済額を抑えられるメリットがあります。
しかし、返済期間が長くなることで、退職後や年金生活に入ってもローン返済が続く可能性があります。
若い時は収入があり問題なく返済できても、定年後に収入が減った状態でローンが残っていると、老後の生活費を圧迫するおそれがあります。
住宅ローンは長く続く固定費のため、将来の収入や年金生活まで見据えた計画が必要です。
さらに、住み替えや売却を前提に超長期ローンを組む人もいますが、そこにもリスクがあります。
返済期間が長いと、ローン残高がなかなか減らない一方で、物件の資産価値が下がる可能性があります。
その結果、売却価格がローン残高を下回る「オーバーローン」になりやすく、住み替えが難しくなることも考えられます。
浮いた返済分を貯蓄や投資に回す考え方も
ファイナンシャルプランナーの國松さんは、月々の返済負担が軽くなった分を、ただ生活費として使うのではなく、貯蓄や投資に回すことも大切だと指摘しています。
将来的に収入が安定した段階で、繰り上げ返済を行い、返済期間を短縮する方法もあります。
超長期ローンを利用する場合は、月々の返済額だけを見て判断するのではなく、総返済額、老後資金、売却時のリスクまで含めて考えることが重要です。
無理のない資金計画を立てること
住宅価格の高騰により、36年以上の超長期住宅ローンを選ぶ人が増えています。
月々の返済額を抑えられる点は大きなメリットですが、その分、総返済額は増え、老後まで返済が続くリスクもあります。
特に注意したいのは、月々の負担が軽くなるからといって、借りられる限度額いっぱいまで借りて高額物件を購入してしまうことです。
その後の生活費や教育費、老後資金に余裕がなくなる可能性があります。
住宅ローンは長い人生に関わる大きな選択です。
目先の返済額だけでなく、将来の暮らしまで見据えた無理のない資金計画を立てることが大切です。
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