豪雨災害で道路冠水 命の守り方
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
ゲリラ雷雨と道路冠水から命を守る方法
今回の「けさ知っておきたいNEWS」では、豪雨災害による道路冠水から命を守る方法が紹介されました。
千葉県内で一昨日から降り続いた豪雨では、各地で深刻な被害が出ており、道路冠水や車の水没による事故も相次ぎました。
台風は進路予想などから事前に備えやすい一方、突然激しい雨が降るゲリラ雷雨は、外出先や運転中に遭遇することもあります。
解説してくれたのは、横浜市消防局の消防司令・太田成功紀さんです。
今回は、外出先、車の運転中、自宅にいる時の3つのケースに分けて、身を守るポイントが解説されました。
外出先では安全な建物へ避難する
外出先でゲリラ雷雨に遭遇した場合、最も大切なのは、安全な建物の中へ避難することです。
強風で物が飛んできたり、雷の危険もあるため、建物内では窓から離れた場所で待機することが重要です。
ただし、周囲に安全な建物がない場合や、どうしても徒歩で移動しなければならない場合は、冠水している場所をできるだけ避けて歩く必要があります。
太田さんによると、大人でも水深30cmを超えると歩くスピードが半分ほどになってしまうそうです。
さらに小学5~6年生ほどの子どもでは、水深20cmを超えると歩行が困難になることもあります。
水は見た目以上に強い力を持っているのです。
最悪歩く場合は、冠水した道路では足元が見えません。
マンホールや側溝のふたが外れていることもあり、転落や転倒によって大けがをする危険があります。
どうしても歩く場合は、傘などで足元を確認しながら慎重に進むことが大切です。
また、足に傷などがある場合、冠水した水には下水や泥が混じっている可能性があり、感染の危険もあるので注意が必要です。
長靴は水が入るとかえって重くなるため、場合によっては履き慣れたスニーカーの方が歩きやすくいい場合があります。
車の運転中は冠水道路に入らない
車の運転中にゲリラ雷雨に遭遇した場合、最も大切なのは冠水した道路に入らないことです。
水深が浅く見えても油断はできません。
たとえ10cm以下の冠水でも、車が巻き上げた水がエンジンに入って停止する恐れがあります。
冠水している道を見つけたら、浸水していない道路の路肩など安全な場所に停車し、車内や近くの店舗、自治体の避難所などで安全を確保することが大切です。
「SUVだから大丈夫」「四輪駆動だから大丈夫」「電気自動車だから水に強いはず」といった過信も危険です。
車の性能に関係なく、冠水した道路へ入ること自体を避ける必要があります。
前の車が通ったから自分も大丈夫と思ってしまうこともありますが、それも危険です。
前の車が通れたとしても、自分の車が同じように通れるとは限りません。
さらに、自分が通ることで後続車がまねをし、事故につながる可能性もあります。
車に閉じ込められた時の脱出方法
もし冠水で車内に閉じ込められてしまった場合は、まず落ち着くことが大切です。
最初にシートベルトを外し、窓を開けて脱出します。水圧がかかるとドアは開きにくくなるため、ドアから出ようとするより、窓からの脱出を考えることが重要です。
窓が開かない場合に備えて、脱出用ハンマーを車内の手が届く場所に置いておくと安心です。ただし、フロントガラスは合わせガラスのため割れにくく、脱出には向きません。割るのはドア側の横の窓です。
脱出用ハンマーがない場合の最終手段として、ヘッドレストを抜き、金属部分を窓ガラスとドアの隙間に差し込んで、てこの原理で割る方法も紹介されました。ただし難易度が高いため、あくまで最後の手段として覚えておくとよい方法です。
また、一度浸水した車は、外から普通に見えても危険です。感電やショートによる車両火災の可能性があるため、エンジンをかけず、専門業者に相談することが大切です。
自宅では早めの避難と垂直避難を
自宅にいる時に豪雨や浸水の危険が迫った場合は、警戒レベル4の危険警報が出ている段階で必ず避難することが重要です。
避難が遅れ、外に出るのが危険になってしまった場合は、2階以上へ移動する「垂直避難」も選択肢になります。
浸水が始まってから無理に外へ出ると、流される危険があるためです。
自宅への浸水対策としては、玄関やドアの前に土のうを置く方法があります。
警視庁からは土のうがない場合、水を入れた袋を段ボールに詰め、隙間なく並べてブルーシートでくるむことで、簡易的な土のう代わりにすることもできると推奨しています。
横浜市消防局・横浜市民防災センターでは、集中豪雨などの水災害体験もできるそうです。
扉にかかる水圧や、強い水流の中での歩行を体験することで、災害時の危険を実感できます。
ゲリラ雷雨や道路冠水は、誰にでも突然起こり得る災害です。
「このくらいなら大丈夫」と思わず、早めに避難し、冠水した場所には近づかないことが命を守る第一歩です。
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