熱波で欧州の川”記録的低水位” 日本への影響は
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
欧州で記録的な熱波
主要河川の水位が急低下
ヨーロッパの気象情報機関が、今年6月~7月の西ヨーロッパの平均気温が過去最高(21.62℃)だったと発表しました。
平年より3℃ほど高く、局地的には40℃を超える日もあったほどの深刻な猛暑です。
この熱波と干ばつの影響でライン川・エルベ川・ドナウ川・ロワール川・イタリアのポー川など、ヨーロッパの主要河川で広範囲にわたって水位が記録的な低下を見せており、各地で深刻な問題が起きています。
農業・電力・物流に深刻なダメージ
水位低下の影響は多岐にわたります。
まず農業面では、イタリア最長のポー川沿いの重要な農業地帯で農業用水が不足し、地面が干上がる事態が起きています。
電力面ではハンガリー唯一のパクシュ原子力発電所がドナウ川沿いにあり、炉を冷やすための水が不足して一部稼働停止に追い込まれ、稼働率が一時1割まで落ち込みました。
この発電所は国内発電量の約半分を担っているだけに深刻です。
物流面ではドイツのライン川が特に大きな打撃を受けています。
北海と内陸部を結ぶこの川は内陸水運の8割を占める重要な輸送路ですが、水深が浅くなったことで一度に運べる貨物量を本来の4分の1程度に抑えなければならず、最悪の場合は航行不能になる区間も出ています。
ブルガリアのドナウ川では200人の乗客を乗せたクルーズ船が浅瀬で座礁するという事故も起きました。
秋から冬にかけて日本にも影響が波及か
この問題は遠いヨーロッパの話にとどまらず、日本にも影響が及ぶ可能性があります。
専門家によると、まず輸送コストの上昇が考えられます。
一度に運べる貨物が減った分だけコストが上がり、物価の上昇につながります。
また熱波と干ばつで農作物の生産にも支障が出ており、ヨーロッパ産の小麦やトウモロコシなどの価格が上昇する可能性があります。
さらに原発の稼働停止が長期化すると火力発電への切り替えが進み、代替エネルギーである天然ガスの需要が増加してその価格が世界的に上がり、エネルギーコストの高い日本にも影響が波及してくる恐れがあります。
専門家はこうした影響が日本に出てくる時期について、秋から冬にかけてではないかと分析しています。
ヨーロッパの異常気象が食料とエネルギーという二つの面から日本の家計を直撃するリスクに、引き続き注意が必要です。
NEWS解説
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