“急須のお茶”低迷打開へ 食べるお茶「狭山茶うどん」
【きょう注目NEWS】
グッド!モーニング「きょう注目NEWS」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
世界的な抹茶ブームの一方で、急須のお茶は苦境に
抹茶を使ったスイーツや飲み物が世界中で人気を集める一方、急須で入れる日本茶の消費量は年々減少しています。
抹茶ブームの恩恵を受けられず、産地では先行きへの不安が募っています。
日本三大銘茶のひとつに数えられる狭山茶の産地、埼玉県入間市でも状況は同じです。
狭山茶は寒暖差のある気候によって育まれる独特のコクと深みが魅力ですが、「急須で飲むお茶の消費量が減り続けており、このままでは厳しい状況になる」と生産者は危機感を口にします。
こうした現状を打開しようと生まれたのが、「食べるお茶」をコンセプトにした新商品「狭山茶うどん」です。
初売りで700食が完売、予想を超える人気ぶり
一昨日、入間市内のイベントで初めて販売された狭山茶うどん。
発売前から長い行列ができており、高速道路を使って朝8時頃から駆けつけたというお客さんの姿もありました。
用意した400食はわずか30分で完売。
急きょ300食を追加販売しましたが、こちらも全て売り切れるという予想を大きく超える盛況ぶりとなりました。
食べた人からは
「噛めば噛むほどお茶の香りが広がって、ほんのり苦みもあって美味しい」
「狭山茶の香りがふんわりして、しっかりコシがある。細いけどうどんらしい食感で美味しかった」と好評の声が相次ぎました。
茶そばが好きで期待して来たというお客さんは「来てよかった」と笑顔を見せていました。
香りを逃さない独自技術が生んだ、新しいうどん
狭山茶うどんの開発にあたって課題となったのが、お茶の風味をいかに麺の中に閉じ込めるかという点でした。
通常の製法では、熱を加えて乾燥させる際に茶葉の香りや風味が飛んでしまいます。
この問題を解決したのが、製造を担う香川県の会社が持つ独自の乾燥技術です。
時間をかけてゆっくりと自然乾燥に近い状態で乾かすことで、狭山茶が持つ独特のコクと深みをしっかりと麺の中に閉じ込めることができたといいます。
また、うどんらしいコシを残しながらも麺を細めに仕上げることで、より香りが立つよう工夫されています。
ふるさと納税の返礼品にも狭山茶の未来へ
昨日から入間市の直売所での販売も始まり、今後はふるさと納税の返礼品にもなる予定です。
市の担当者は「狭山茶うどんをきっかけに、急須で飲む狭山茶にも興味を持っていただけたら嬉しい」と話します。
「飲むお茶」から「食べるお茶」へ。消費が落ち込む中、産地の知恵と技術が詰まった狭山茶うどんは、伝統あるお茶文化を次の世代へつなぐ新しい一歩となりそうです。
初日から圧倒的な人気を集めたこの取り組みが、狭山茶の魅力を広く伝えるきっかけになることが期待されます。
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