三重県松阪市内の三つの基幹病院は6月1日から、軽症で救急車で運ばれたが入院しなかった患者に7700円を負担させる。救急要請が増え、救急医療体制がひっ迫しているとの懸念を受け、軽症者の救急車利用を抑制するのが狙い。住民からは賛否両論が上がっている。
対象となるのは、松阪市内の済生会松阪総合病院、松阪中央総合病院、松阪市立病院の3病院。軽症の患者が紹介状なしで受診した場合、「選択診療料」として7700円を負担する。学校での熱中症や交通事故は負担しない。
同様の取り組みは伊勢赤十字病院(伊勢市)でも2008年から行われているが、地域の中核病院が一斉に料金を徴収するのは全国的にも珍しいという。
関西大の永田省三教授(消防行政)は松阪市の対応を「通報を減らすための苦肉の策」と理解を示す。「救急車を呼ぶか迷ったときの相談体制を充実させるべきだ」と指摘。「行政の取り組み強化と住民の当事者意識が必要だ」と訴えた。
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