トランプ大統領 米韓演習大幅縮小 なぜ突然指示?
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
米韓合同演習を直前に大幅縮小
トランプ氏の思惑
アメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」が昨日からスタートしましたが、トランプ大統領が演習直前にヘグセス国防長官に大幅縮小を指示したことをSNSで明らかにしました。
この演習は毎年8月に行われるもので、今年は27日までの予定で韓国軍1万8000人が参加し、ドローンやサイバー攻撃への対応訓練、ロシア派兵で実戦能力を高めた北朝鮮軍への対策強化などが行われています。
縮小の理由としてトランプ大統領は3点を挙げています。
1つ目は費用負担で、多くをアメリカが負担していることへの不満です。
2つ目は韓国がイラン非核化に非協力的だったということ。
3つ目が北朝鮮との関係で、金正恩総書記との良好な関係を築いてきた中で大規模な軍事演習は「極めて不適切かつ敵対的な姿勢を示すものだ」と主張しています。
中止するには時期が遅すぎるため、縮小という判断になったということです。
北朝鮮への対話メッセージ
中間選挙への焦りも背景に
演習の前日には金正恩氏との2ショット写真をSNSに投稿し、友好関係をアピールしたトランプ大統領。
この一連の行動の狙いについて、安全保障に詳しい専門家は中間選挙との関連を指摘します。
対イラン交渉で思うような成果を上げられていないトランプ大統領が、11月に迫る中間選挙を前に焦りを感じており、北朝鮮との友好関係をアピールして再び首脳会談を実現させるという外交的成果を上げたいのではないかということです。
軍事演習の大幅縮小は「対話の扉は開いている」という北朝鮮へのメッセージとも読み取れます。
さらに6月のG7サミットの共同声明に「安全な非核化」という文言が盛り込まれた際、トランプ大統領が「北朝鮮問題に注目すべき時が来た」と発言していたことも、この流れと無関係ではなさそうです。
核保有容認のリスク
日本の働きかけが重要に
北朝鮮はこうした動きに単純に歓迎の姿勢を示しているわけではありません。
12日には弾道ミサイルを発射して演習への反発を示し、13日には「侵略戦争の実演だ」という談話も出しています。
そして注目すべきは北朝鮮の核問題に対する姿勢です。
今年2月の朝鮮労働党大会で金正恩氏は「アメリカが核兵器保有を認めれば良好な関係を築けない理由はない」と発言しており、核保有の既成事実化を狙う姿勢を鮮明にしています。
これが実現すれば東アジア全体の安全保障に深刻な脅威となります。
専門家はトランプ大統領が北朝鮮の核保有を容認するようなカードを切らないよう、日本が積極的に働きかけることが必要だと強く指摘しています。
米朝関係の行方は日本の安全保障にも直結する問題として、引き続き注意が必要です。
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