「浅草來々軒」
しょうゆラーメン発祥の名店
約80年ぶりに復活
【きょう注目NEWS】
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“しょうゆラーメン発祥”名店復活
しょうゆラーメンの発祥とされる名店が、およそ80年ぶりに創業の地で復活しました。
復活の裏には、創業者の玄孫の奮闘がありました。
明治創業の「浅草 來々軒」
約80年ぶりに復活
今月2日、東京・浅草に伝説のラーメン店「浅草來々軒」が約80年ぶりに復活しました。
つぶつぶで弾力のある黄色い麺に、素材の旨味が凝縮された昔ながらの醤油スープ。
口にした人からは「何回でも食べたくなる。行列に並ぶ理由がわかります」という声が聞かれ、オープン当日から連日行列ができています。
この店を復活させたのは、創業者の玄孫にあたる高橋雄作さんです。
「92歳になる祖父が小学生の頃、浅草の來々軒でラーメンを食べた記憶があって、もう一度浅草で食べたいとずっと言っていました。その言葉がずっと頭に残っていて、一念発起しました」と雄作さんは話します。
明治時代に日本初のラーメンブームを
巻き起こした伝説の店
浅草來々軒は1910年(明治43年)に創業。
当時、独特の風味で癖があった南京そばに、日本人の口に合うようスープへ醤油を加えたところ大人気となり、日本初のラーメンブームを巻き起こしたと言われています。
しかし第2次世界大戦の影響で、浅草の店は閉店。
戦後は東京・八重洲などで営業を再開しましたが、後継者が見つからず1976年についにのれんを下ろすことになりました。
文献やインタビューをもとに
「始まりの一杯」を再現
「祖父のために浅草に店を」という思いから、雄作さんは一念発起。
復活にあたって雄作さんが最もこだわったのは味の再現です。
「いろんな文献を読んで、当時を知る人にインタビューを重ねました。完全な再現とまではいかないかもしれないけれど、明治期に出していた始まりの一杯を出してみようと思いました」と話します。
スープには創業当時から使われていた濃口しょうゆを採用。
麺には当時の小麦の遺伝子を持つ品種を使用するなど、随所に本物へのこだわりが光ります。
看板メニューの「百年醤油らうめん」は880円と手ごろな価格で、「原価のことだけを考えると厳しいところもありますが、浅草來々軒には値段以外の価値があると思っています」と雄作さんは語ります。
オープン当日には祖父にラーメンを食べてもらうことができ、「おいしい」のひと言をもらったという雄作さん。
「肩の荷が下りました。日本の食文化としても重要な店だと思うので、正しく未来に伝えていけるようしっかり運営していきたい」と話しています。
約80年という時を超えて浅草に戻ってきた來々軒。
一杯のラーメンに込められた家族の思いと、日本のラーメン文化の原点がここにあります。歴史ある味をぜひ一度体験してみてください。
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