<母親やめてもいいですか?>母が人生をかけて教えてくれた「ありがとう」【第12話:息子の気持ち】 | ママスタセレクト
【第1話】から読む。
前回からの続き。今から十数年前、俺コウタロウは父さんと、二世帯同居のじいちゃんばあちゃんと暮らしていた。高校生になって母さんが出て行ったけれど、俺たちの生活はとくに変わることはなかった。変わっていないと思っていた。でも、高校生活で友人たちの優しさに触れることで、自分の家庭にはない「温かさ」を思い出していた。それは母さんが俺にくれていた「安心感」だった。
父さんやじいちゃんばあちゃんは、すべてを「母さんのせい」にして罵倒したり暴力を振るったりしていた。やがて俺も同じことをするようになった。だから母さんが出て行って「この家」の違和感に気がつくと、俺はもうこれ以上ここにいてはいけないと思った。俺のために尽くしてくれた母さんに、どれだけ酷いことをしてきたか。自分が本当に恥ずかしかった。
どんなに後悔しても、もう遅い。俺は自分のために人生をかけてくれた人を裏切ったんだ。親子だからと言って何でも許してもらえるとは限らない。それは逆の立場でも同じことが言えるだろう。母さんが人生をかけて教えてくれた最大の「学び」を、俺はこれからの人生に生かしていきたいと思う。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
【つぎ】の記事:<義母のガラクタ攻撃>敷地内同居で迷惑!「中古家電」「いらない雑貨」押し付けられ【第1話まんが】