焼き立てをこだわりの紅茶と共に。蔵前のカヌレ専門店「KURAMAE CANNELÉ」 | ことりっぷ

ここ数年の間人気が高まっている、フランスの伝統的な焼き菓子・カヌレ。釣り鐘のような形の型で焼き上げた、独特の食感が楽しいスイーツです。通常は焼き上げたあと冷まして提供されますが、焼きたてをアツアツのまま食べられるお店があります。東京都の台東区蔵前にあるカヌレ専門店「KURAMAE CANNELÉ(クラマエカヌレ)」です。
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焼きたてカヌレをその場で楽しめる1階のテイクアウトコーナー
「KURAMAE CANNELÉ」があるのは、都営浅草線蔵前駅のA1aまたはA1b出口から徒歩1分の静かな路地。店頭に置かれたソフトクリーム看板を遠目に見ても、最初はカヌレ専門店だとわからないかもしれませんが、近づくと辺りに甘い香りが漂っているのに気づきます。店頭には焼きあがったカヌレがずらりと並び、よく見るとソフトクリームの看板にもカヌレがくっついています。

1日4回の焼き上がりの時間に、近くを通りかかったらラッキーです。焼きたてを購入してかぶりつくと、外はかりっと、中はとろりと滑らかでアツアツのプリンのよう。バニラの香りが効いた上品な風味に、思わず夢中になってしまいます。ラム酒のアルコールは飛ばしているので、お酒が苦手な人や子供でも安心です。

「クラマエ・カヌレ」(1個290円、3個840円、6個1680円、12個3360円)
焼き上がりの時間は通常11:00、13:00、15:00、17:00。ただし前後することもあるので、確実に食べたいなら公式Instagramなどでその日の予定をチェックしておきましょう。カヌレを入れる袋や赤い紙ばさみがかわいくて、気分がはずみます。熱いうちにすぐ食べるのもいいですが、冷めても皮がパリッとして卵のうま味が感じられ、こちらも捨てがたいおいしさ。賞味期限は5日後なので、手みやげにもうってつけです。

左:「カヌレ・ド・ティー」(480円)と「クラマエ・カヌレ」 右上:テイクアウト用の袋 右下:「カヌレ&ソフトクリーム」(650円)
テイクアウトコーナーでは、カヌレに合うように開発された紅茶「カヌレ・ド・ティー」などのドリンクや、カヌレにソフトクリームをつけながら食べられる「カヌレ&ソフトクリーム」も購入できます。現金での支払いはできないので、クレジットカードや決済アプリ、交通系ICカードを用意しておきましょう。

1階の広いイートインスペースは犬連れでの訪問やベビーカーの持参も可能で、蔵前散策中のひと休みにぴったり。高級オーディオから流れる音楽を聴きつつ、くつろげます。
2階のカフェで贅沢に味わう「グランカヌレ」&「カヌレプレート」
1階のテイクアウトコーナーで気軽に味わうカヌレもいいですが、2階は材料すべてを最高級品にグレードアップした「グランカヌレ」を楽しめるカフェ。カヌレに合わせたスイーツや紅茶とともに、優雅なひとときを過ごせます。

エレベーターで2階に着くと、ロンドンのカフェやフランスのサロン・ド・テをイメージしたというエレガントな空間が現れます。カヌレを思わせる形のソファや、本物のカヌレの型を使ったテーブルナンバーが印象的。壁にたくさんの紅茶の缶が、その前のカウンターには紅茶を淹れるためのティードリッパーが並んでいます。

単品(700円)でも注文できますが、おすすめは「カヌレプレート」。フードクリエイターとして活躍するフレンチ出身のシェフ、松浦寛大さんが考案したディップしやすいスイーツと、グランカヌレとの贅沢すぎるセットです。

冬から春にかけての季節限定商品「グランカヌレ&冬苺のミルフィーユ」(1880円)
カヌレプレートは常時6種類あり、うち1種類は季節により入れ替わります。前年も大好評を博したという「グランカヌレ&冬苺のミルフィーユ」は、いちごを増量してこの冬も登場。特選ミルクや発酵バターを使用したリッチな味わいのクリームが、フレッシュないちごによく合います。何よりも、グランカヌレのパリッとした皮の食感が絶妙で、クリームやいちごといっしょに食べれば味の変化も楽しめます。

スイーツに合わせるお茶は、紅茶専門店「amsu tea(アムシュティー)」の高品質な茶葉を使用。フレーバーティーやハーブティーなど15種類ほどあるので、どれにしようか悩んでしまうかも。カヌレプレートのメニューには、各スイーツに合うおすすめ紅茶が書かれているので、選ぶときの参考にしてみてください。注文したお茶がワゴンで運ばれてくる様子も、眺めていてワクワクします。

「カヌレ・ド・ティー」(単品850円、カヌレプレートとのセットの場合は480円)
小腹を満たしたり、手みやげを買ったりするなら1階へ、素敵な空間で極上のスイーツや紅茶を味わいたければ2階へ。2階のカフェは、グランカヌレが売り切れ次第終了するので、早めの時間帯の訪問がおすすめです。目的や都合によって使い分けて、おいしいカヌレを存分に味わってみて。

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文:菅沼佐和子 写真:キムラミハル