建築経済学者の森山崇氏が自身のX(旧Twitter)アカウントに投稿した隈研吾氏の建築作品への批判がネット上で話題になっている。
森山氏は隈研吾氏が設計したとされるビルの外観写真を引用し、「これでは40億円のビルの仕上げとは言えない」と痛烈に評した。
具体的には、「カラマツ合板に鉄筋ブレースを露出させた仕様」を問題視し、「現場事務所のレベル以下」と結論づけている。
また、この建物が林野庁から木材利用の補助金を受けていた可能性にも疑問を呈し、「安い合板を使って補助金を搾り取っているとしたら、かなりひどい」と指摘した。
さらに森山氏は「意見を言わない建設会社と施主の行政の両方に疑問を感じる」と建設業界や行政の姿勢を厳しく見ており、この投稿も添えられている。 「#腐った建築」のハッシュタグで、建物の品質やシステム運用の問題を強く批判している。
いくら隈研吾の世界とはいえ、これで40億円のビルの仕上げとは決して言えない。
カラマツ合板と露出した鉄筋ブレースは現場事務所の下にあります。
坪単価はいくらくらいですか?
こんな安い合板を使って林野庁の木材利用補助金を差し引いているとしたらかなりまずいです。 … pic.twitter.com/hnMwLC6zQB— 株式会社建築建設エンジニアリングの森山貴氏が「土木と国防について」を執筆中 (@mori_arch_econo) 2025 年 1 月 8 日
この投稿に関連して、ネット上では「隈研吾は“世界の隈研吾”と呼ばれている」という議論も起きている。
一部のユーザーは「世界の」という形容詞が適切なのか疑問を抱き、「物理学の世界ではノーベル賞受賞者でも『世界の』という言葉を使わないのに、なぜ建築家は『世界の』という言葉を使うのか」と疑問を呈した。世界の「?」に意見を投稿しました。
これに対し森山さんは「『世界の』は芸人さんも使っているから、もうネタですよ」と、その名前について皮肉なコメントも。
この一連の発言はネット上で大きな反響を呼び、「40億円のビルなのに…」と森山氏に同調する人もいれば、「隈氏の設計を無視しているのではないか」との声も上がった。これを擁護する意見もある。
建設費の透明性や補助金制度の妥当性、「世界の隈研吾」というタイトルの意味などについても議論が多い。
森山氏の投稿は、建設業界や政府への批判だけでなく、日本社会における「ブランド価値」や「補助金のあり方」にまで議論を広げる契機となる。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
インターネット上のコメント
・まるでステージ裏にいるみたい🥸 ハリボテです
・この貼り合わせた木にはどんな機能があるのだろうか。
・隈研吾氏の真骨頂は、壊れた部品はすぐに腐ってしまうので、その修理にお金をかけて業者が何度も儲かるシステムです。
・えっ! 。 。
・予定価格と契約価格の差が大きければ大きいほど儲かりやすい、その差を埋める言い訳は木造デザイナーズ建築家、デザイン=価格が合っていないようなものだ。
・商品が三流でもブランドが一流であれば大丈夫ですよ、日本人⁉️
・くりぬいて、くりぬいて♡