
フランス・パリで12歳少女を殺害した罪に問われた女性に、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。
だいたいポイント
- ベンキレッドさんは少女を自分のアパートに連れて行き、性的暴行を加えて殺害した。
- 集合住宅内のボックスの中で切断された遺体が発見され、警察は窒息の痕跡を発見した。
- 裁判所は仮釈放なしの終身刑を言い渡し、被告は法廷で罪を認めて謝罪した。
レポートの詳細
重大犯罪に対する司法の対応とフランス社会における厳罰化の傾向
この事件を受けて、フランス社会では重大犯罪、特に性犯罪や未成年者を対象とした殺人に対する司法の対応がますます注目を集めている。仮釈放なしの終身刑はフランス刑法で最も重い刑罰であり、その適用は極めて限定されている。女性被告に対する同処分は初めてで、司法の厳罰姿勢を鮮明にする前例となった。
背景には、フランスで近年増加している暴力犯罪に対する国民の不安と厳罰化を求める世論の高まりがある。特に子どもが被害者となった事件では、遺族や市民団体が裁判所に厳罰化を求める声が高まっており、厳罰化を求める政治的な動きもある。実際、過去にも児童虐待や強姦事件の加害者に対する量刑が軽すぎるとの批判が相次ぎ、仮釈放制度の見直しや再犯防止対策の強化などが議論されてきた。
フランス政府はこれまで、再犯のリスクが高い加害者に対する長期拘留や心理監視を強化しており、今回の判決もこうした政策と関連しているとみられる。今後、同様の事件が発生した際には、今回の判決が量刑の基準となる可能性が高く、司法、立法の両面でさらなる対応が求められる。
Xの反応
関連動画
\\記事をSNSでシェア//
XはS
[Support S]
サポートを送る