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大河ドラマ豊臣兄弟!27話ネタバレ本能寺の変!信長の最期

Posted on July 18, 2026 by Pulse

「手前はよくわかるのです。到底かなわぬ兄を持った弟の気持ちが……」

「兄を殺したいと思うたことはあるか」

武田滅亡、そして前代未聞の「備中高松城の水攻め」。天下統一を目前に控えた信長が、小一郎にだけ漏らした実弟への悔恨と孤独。しかし、饗応の席で起きた「鯉の毒」事件が明智光秀の運命を狂わせ、天を衝く紅蓮の炎がすべてを包み込む。日本史最大のミステリー、ついに開戦――。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第27回

放送日:2026年7月12日(日)

タイトル:「本能寺の変」

史実解説:甲州征伐の完遂、高松城水攻めの壮絶、そして日本史最大のクーデターの瞬間

豊臣兄弟ネタバレ【第27回 あらすじ詳細】

武田一族の滅亡と、四国・中国への大攻勢

1582年(天正10年)3月。戦国最強と謳われた甲斐の武田一族は、織田軍の圧倒的な攻勢の前に一網打尽となり、その長い歴史に幕を下ろしました。東国の一統を成し遂げ、天下人に王手をかけた信長は、北国を柴田勝家に委ねると、織田信孝と織田信澄に四国への総攻撃を命じ、一気に天下統一へ向けて突き進みます。

その頃、中国戦線の最前線では、秀吉と小一郎の兄弟が、毛利方の要衝・備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)を攻めあぐねていました。湿地に囲まれた難攻不落の城を落とすため、秀吉たちが選んだ策は、周囲に巨大な堤防を築いて川の水を引き込むという、前代未聞の「水攻め」でした。

見渡す限りの湖と化した戦場を前に、勝利を確信した秀吉は、安土城の信長をこの地に連れてくるよう小一郎に頼みます。「毛利攻め総仕上げの舞台を上様に飾ってもらう約束だ」という兄の熱い言葉を受け、小一郎は浅野長吉、藤堂高虎、前野長康を率い、270kmもの果てしない道のりを昼夜問わず駆け抜け、安土城へと滑り込みました。

ところが、対面した信長は「そのような約束などしていない」と冷たくあしらいます。長旅が無駄に終わり、肩を落とす一行。高虎と長康は「初めからこうなることを承知の上で、あわよくば上様を連れ出すことで、明智光秀や柴田勝家の鼻をあかそうとしたのでは」と推測。小一郎もまた、「あの兄ならそれくらいはやりかねない」と、半ば呆れながらも妙に納得せざるを得ませんでした。

「鯉の毒」事件と、光秀への苛烈な暴行

同じ頃、安土を訪れていた徳川家康の饗応(きょうおう)の席では、恐ろしい大事件が起きていました。接待役の明智光秀が鯉の煮付けを運ばせた際、信長は自身の鯉の方が家康のものより大きいとへそを曲げ、家康の皿と自分の皿を取り替えさせます。

すると、差し出された煮付けの匂いを嗅いだ家康が、「毒かもしれませぬ」とぴたりと箸を止めました。驚いて検分すると、実際に毒が混入していたのです。何者かが信長を執拗に狙っているという事実に一座は騒然。信長は光秀を激しく問い詰め、震えて「わかりませぬ」と答える光秀の顔面を、何度も何度も容赦なく殴りつけました。その後、丹羽長秀の調べで判明した犯人の名に衝撃を受けた信長は、直ちに腹を斬らせよと命じます。

別室へ移った家康に、宿老の石川数正が「てっきり殿の仕業かと」と囁き、本多忠勝にたしなめられていました。数正がそう疑ったのも無理はありません。3年前、家康の正室・築山殿(つきやまどの)と嫡男・信康(のぶやす)は信長から謀反の疑いをかけられ、無残に命を奪われていたからです。「自分ではない」と否定しながらも、改めて語られる家康の胸に燻る忸怩たる思いを察し、家臣二人は押し黙るしかありませんでした。

孤独な天下人と、寄り添う小一郎

その夜、信長がかつて討った弟・信勝の位牌に静かに手を合わせているところへ、小一郎がふたたび訪ねてきます。信長は小一郎に酒を振る舞うと、暗い眼差しで「兄を殺したいと思うたことはあるか」とぽつりと問いました。

小一郎は「もう、しょっちゅう」と不敵に答え、迷いのない言葉を紡ぎます。

「憎いというのは、慕っていることの裏返しにございます。信勝様もそうだったのかもしれませぬ。手前はよくわかるのです。到底かなわぬ兄を持った弟の気持ちが」

その真っ直ぐな言葉に、信長は救われたような心持ちになりました。そして、茶会のために京へ向かうついでに備中まで足を運ぶことを小一郎に約束し、6月4日に京の本能寺を出発すると告げました。

「敵は本能寺にあり」と、紅蓮に染まる夜空

5月29日。信長は、わずかな供周りだけを連れて京都・本能寺へと入ります。しかしその頃、闇に紛れて軍勢を動かす影がありました。家臣の斎藤利三(としみつ)に鋭く命じたのは、明智光秀でした。

「利三、みなに伝えよ! 出陣じゃ! これは上意である! 敵は本能寺にあり!!」

6月2日の早朝。本能寺の本堂で眠っていた信長は、外のただならぬ騒がしさに跳ね起きました。血相を変えて駆けつけた近習の森乱に「誰の手勢か?」と尋ねると、返ってきたのは、まさかの「明智光秀」の名。寺の庭では、怒涛のごとく押し寄せた明智軍と織田の近習たちによる、激しい斬り合いが始まっています。

自ら鉄砲をとり、槍を掴むと、押し寄せる敵兵を次々と突き倒す信長。ですが、圧倒的多勢の軍勢に押され、次第に身体の至る所に深々と傷を負っていきました。やがて火の手が四方に回り、本能寺は激しい音を立てて炎に包まれていきます。

煙が立ち込め燃え盛る部屋の奥、朦朧とする意識のなかで静かに覚悟する信長。ギラリと光る脇差を構えたまさにその瞬間、激しい炎の揺らめきの先に、かつて自ら葬った弟・信勝の幻影が浮かび上がりました。その刹那、突き刺さる刃。

同じ頃、小一郎と浅野長吉は、本能寺から少し離れた街道の途中で、息を呑んで立ち尽くしていました。見つめる先では、天を衝くほどに燃え盛る本能寺の真っ赤な炎が、この世の終わりのように夜空を赤々と染め上げていました。

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【今週の史実深掘り】光秀を極限まで追い詰めた「饗応の席での屈辱」と、家康の仕掛けた(?)「鯉の毒」に隠された裏史実

本能寺の変の決定的な引き金として描かれた、徳川家康をもてなす宴での「鯉の毒」事件と、光秀への激しい暴力。歴史書『川角太閤記(かわすみたいこうき)』などでも、この饗応の席でのトラブルが光秀の殺意を決定づけたと記されています。この事件の背景にある、恐るべき心理戦と裏史実を解説します。

  • 実際には「鯉が腐っている」と激怒された?

    史実における安土城での饗応は、武田平定に尽力した徳川家康を労うため、信長が光秀を総プロデューサーに指名して5月15日から3日間にわたり行われました。

    しかし、この折に信長が突如「運ばれてきた魚(鯉など)が腐って異臭を放っている!」と激怒し、光秀の用意した豪華な膳を蹴り飛ばして、その場で光秀を罷免(クビ)にしたという逸話が残されています。ドラマではこれがさらに不気味な「毒殺未遂」としてアレンジされ、暗殺の恐怖に怯える信長の狂気と、完全にスケープゴートにされた光秀の悲劇が際立っていました。

  • 徳川家康の「無言の圧力」と築山殿・信康の呪縛

    家康にとって信長は、かつて最愛の妻(築山殿)と長男(信康)を自害に追い込んだ、怨み骨髄に徹した相手でもありました。劇中で家康が箸を止め「毒かもしれませぬ」と告げたシーンは、信長に対して「私はあなたを100%は信用していない」という無言の牽制であり、信長の猜疑心を爆発させる最高の一撃となっています。

    家康は信長の破滅を恐れつつも、その過激すぎる統治がいつか破綻することを見抜いていた節があります。この安土の席での緊迫した空気こそが、光秀に「今、信長を殺さねば明日は我が身(あるいは徳川殿の身も危ない)」と思わせる決定打となったのです。

  • 光秀を突き動かした「斎藤利三」の存在

    劇中で光秀から真っ先に「敵は本能寺にあり」と告げられた重臣・斎藤利三。実は彼こそが、本能寺の変を裏で決定づけたキーパーソンの一人です。

    利三はもともと、信長と激しく対立していた四国の長宗我部元親の親戚であり、信長が急に進めた「四国征伐(長宗我部討伐)」によって、一族もろとも全滅させられる危機に瀕していました。光秀が信長を討たねば、利三たち明智一門の未来はなかったのです。主君からの理不尽な暴力、踏みにじられたプライド、そして優秀な部下たちの命。これらすべてが限界を迎えた「6月2日」、光秀はついに引き金を引きました。その炎を見つめる小一郎たちが、ここからどのようにして「中国大返し」という奇跡の逆転劇へ動くのか、歴史が大きく動き始めます。

本能寺の変において、明智光秀の「絶対的な右腕」として謀反の最前線に立った斎藤利三(さいとう としみつ)。そして、主君殺しの悪名を背負った明智光秀。

近年の歴史研究や、当事者の子孫に伝わる史料などを紐解くと、本能寺の変は光秀一人の突発的な狂気ではなく、「斎藤利三という男の窮地」と「四国を巡る巨大な外交利権」が複雑に絡み合って起きた、極めて政治的なクーデターであったことが明らかになっています。

教科書には載らない、二人の裏史実と本能寺の変の真相を詳しく解説します。

1. 変の真の引き金? 斎藤利三が抱えていた「一族滅亡の危機」

近年の本能寺の変研究において最も注目されているのが、光秀の重臣である斎藤利三の動向です。実は彼こそが、光秀の背中を押して謀反を起こさせた「影の主役」ではないかと言われています。

  • 四国の覇者・長宗我部元親との「濃すぎる血縁関係」 利三の異母妹(または姉)は、四国をまたたく間に統一しつつあった長宗我部元親の正室(石谷夫人)でした。つまり、利三にとって元親は「義理の弟」にあたります。さらに、元親の嫡男である長宗我部信親(のぶちか)の名は、織田信長から一字を賜ったものであり、この良好な関係を仲介したのが光秀と利三でした。

  • 信長による「四国政策の急転換」という死刑宣告 しかし1582年(天正10年)、信長は突如として元親との同盟を破棄し、三男の織田信孝を総大将とした「四国征伐軍」の出陣を決定します。この出陣予定日は、奇しくも本能寺の変が起きた「6月2日」でした。 もし四国征伐が実行されれば、利三の妹や甥、そして親族一同は織田軍によって皆殺しにされるのは確実でした。利三は主君である光秀に対し、「このままでは我が一族は終わりです。どうか上様をお止めください」と、涙ながらに決断を迫ったと伝えられています。

2. 光秀と利三の絆:信長の命令を無視してまで守り抜いた「家臣への愛」

光秀と利三の結びつきは、一般的な主従関係を超えた極めて強いものでした。本能寺の変のわずか数ヶ月前、二人は信長を激怒させる「ある事件」を起こしています。

  • 稲葉一鉄との決裂と信長の激怒 利三はもともと、美濃の有力武将である稲葉一鉄(良通)の家臣でした。しかし、一鉄と対立して出奔し、その才能を惜しんだ光秀にスカウトされて明智家の筆頭家老になります。 これに激怒した一鉄は信長に直訴。信長は光秀に対し、「利三を一鉄の元へ返せ。さもなくば利三の首を刎ねよ」と烈火のごとく命じました。しかし、光秀は「利三ほど優秀な家臣はおりませぬ。彼を失うくらいなら、私は明智家の領地をすべて上様にお返しいたします」と突っぱね、信長の命令を真っ向から拒絶したのです。

  • 「明日は我が身」という二人だけの秘密 この事件により、光秀と利三は信長から「反抗分子」として目をつけられることになります。信長の下にいては、遠からず二人とも粛清される――。この共通の危機感が、本能寺へ向かう二人の結束をより強固なものにしました。

3. 本能寺の変「前夜」の裏史実:直前まで反対していた利三の葛藤

映画やドラマでは、光秀の「敵は本能寺にあり!」という号令に利三が真っ先に呼応するシーンがお馴染みですが、当時の記録(『本城惣右衛門覚書』など)によると、直前の作戦会議でのリアルな裏話が残されています。

  • 「御謀反は無謀にございます」 天正10年6月1日の夜、光秀から「信長を討つ」という本当の計画を打ち明けられた際、利三は意外にも最初は猛反対したとされています。「織田家の軍事力は強大であり、一時の感情で動けば明智家は滅びます」と、冷静に光秀を諌めたのです。 しかし、光秀の決意が絶対に揺るがないこと、そして何より自分の一族(長宗我部家)を救う道はこれしかないと悟った利三は、覚悟を決めます。光秀の計画を他の重臣(明智秀満ら)に回し、軍勢を京都へと誘導する実務を完璧にこなしたのは、皮肉にもこの利三でした。

4. 変のその後:受け継がれた利三の「血筋」が江戸幕府を支配する

本能寺の変の後、山崎の戦いで明智軍は羽柴秀吉に敗北。光秀は落ち武者狩りに遭って没し、利三も潜伏先で捕らえられて六条河原で無念の処刑を遂げました。明智と斎藤の系譜はここで完全に途絶えたかに思われました。

しかし、歴史は信じられない大逆転劇を用意していました。

  • 徳川家光の乳母「春日局」は利三の娘 斎藤利三には、処刑当時まだ幼かった娘がいました。彼女こそが、のちに徳川幕府の歴史を大きく動かすことになるお福(のちの春日局:かすがのつぼね)です。 お福は「謀反人の娘」という過酷な境遇を跳ね除け、その並外れた教養と強靭な精神力によって、徳川幕府の第3代将軍・徳川家光の乳母の座へと上り詰めます。彼女は大奥の総取締として絶大な権力を握り、将軍の跡継ぎ問題にまで介入して江戸幕府の基礎を築き上げました。

信長を討った明智光秀と斎藤利三。彼らは「逆賊」として歴史に名を残しましたが、利三の娘が築いた江戸幕府という「境目のない平和な世」の中で、彼らの血筋は皮肉にも天下の最高権力者として生き続けることになったのです。

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