古墳マニアまりこふんと行く
「天皇名刻む鉄剣発見の古墳」
【GOOD!いちおし】
テレビ朝日グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
天皇名刻む鉄剣発見の古墳
| 古墳マニアまりこふんさんと行く古墳巡り。 今回は天皇につながる国宝が登場。 100年に1度と言われる大発見、その秘密に迫ります。 |
埼玉・さきたま古墳群で
稲荷山古墳を巡る
今回「Good!いちおし」で紹介されたのは、埼玉県行田市にある「さきたま古墳群」です。
中でも注目されたのが、5世紀後半に造られたとされる稲荷山古墳。
全長約120メートルの大型前方後円墳で、墳丘の上に登ると周囲を広く見渡すことができます。
古墳には「造り出し」と呼ばれる張り出し部分もあり、その位置や形からも、後に造られた周囲の古墳との関係が感じられます。
さらに稲荷山古墳は、古代日本の歴史を知るうえで極めて重要な国宝が見つかった場所としても知られています。
盗掘を免れた場所から
国宝の鉄剣を発見
稲荷山古墳は過去に盗掘されていました。
盗掘した人たちは、宝があると考えられた後円部の中央付近を掘り、埋葬施設の一部にたどり着いたとみられています。
ところが、本当に重要な副葬品が見つかったのは中央から少し離れた別の場所でした。
そこから発見されたのが、国宝「金錯銘鉄剣」です。
鉄剣には表面57文字、裏面58文字、合わせて115文字が刻まれており、古墳時代の出土品としては非常に多くの文字が残されています。
古墳時代は文字資料がほとんど残っていないため、この鉄剣は「100年に一度の大発見」ともいわれるほど重要な資料です。
鉄剣に刻まれた
「ワカタケル大王」とは
鉄剣には、「ヲワケ」という人物と、その祖先が代々大王家に仕えてきたことなどが記されています。
さらに注目されるのが「ワカタケル大王」という名前です。
ワカタケル大王は、5世紀後半に日本列島を治めた第21代・雄略天皇と同一人物と考えられています。
熊本県の江田船山古墳から出土した鉄刀にも、ワカタケル大王を示すと考えられる文字が確認されています。
埼玉と熊本という離れた場所から同じ大王に関係する資料が見つかったことで、当時の大和王権の勢力が関東から九州まで広い範囲に及んでいたことを知る大きな手がかりとなりました。
6世紀の埴輪から
当時の暮らしが見える
さきたま古墳群には、稲荷山古墳以外にも多くの前方後円墳があります。
6世紀前半に造られた古墳からは、さまざまな埴輪が出土しています。
中には盾を持つ男性を表現した「盾持人埴輪」や、水鳥をかたどった「水鳥形埴輪」、家の形をした「家形埴輪」などもあります。
盾持人埴輪は古墳を守る人物を表現したものと考えられ、水鳥形埴輪には亡くなった人の魂を運ぶ意味が込められていたともいわれています。
家形埴輪を見ると、約1500年前の建物の形を知ることもでき、当時の人々の暮らしを想像する貴重な資料となっています。
行田市「はにわの館」で
埴輪作り体験
さきたま古墳公園では、古墳を見るだけでなく、自分で埴輪を作る体験も楽しめます。
公園内にある「行田市はにわの館」では、粘土を使った埴輪作りに挑戦できます。
番組では、当日持ち帰ることのできるテラコッタ粘土を使い、それぞれ個性的な埴輪を制作しました。
約1か月乾燥させた後、窯で焼き上げる本格的な埴輪作りも体験できます。
子どもでも参加できるため、古代の歴史を楽しみながら学べるスポットとして人気です。
国宝の出土品を博物館で間近に見学
稲荷山古墳から見つかった国宝は、「金錯銘鉄剣」だけではありません。
大王が各地を治めるため、地元の有力豪族に与えたと考えられている副葬品など、多くの出土品が国宝に指定されています。
これらは「埼玉県立さきたま史跡の博物館」で実物を見ることができます。
古墳の上を実際に歩き、その場所から出土した国宝を博物館で間近に見ることで、1500年以上前の日本の歴史をより身近に感じられそうです。
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