京都「梅園 三条寺町」のレトロな空間で、名物のみたらし団子やここだけの限定甘味を | ことりっぷ

創業から100年近くにわたり、世代を超えて親しまれてきた「甘党茶屋 梅園」。本店の河原町店から歩いて4分ほどの場所にある三条寺町店は、アクセスの便利さと、大衆食堂だった建物を再生した美しい空間が魅力。みたらし団子やあんみつといった昔ながらのメニューと、3代目の西川葵さんが考案したあんを使った新感覚のおやつの、新旧の甘味や店舗限定メニューが楽しめます。街の喧騒からしばし逃れ、甘いひとときを過ごしませんか。
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賑わう繁華街の一角に佇むレトロな建物

席数があるため、行列していても待ち時間はさほど多くない
地下鉄東西線の京都市役所前駅からアーケード街を南へ。ギャラリーや文具店など老舗が連なる寺町通と、古くから都のメインストリートとして発展してきた三条通とが交差する場所に建つ、ひときわ目を引く洋館が「梅園三条寺町」です。

軒先のショーケースは、つい引き込まれそうに

飴色が基調の落ち着いた店内。天井が高く、開放感たっぷり
2017年に5店舗目としてオープンしたのがこちら。軒先のショーケースに並ぶ食品サンプルがノスタルジーを誘う大衆食堂の建物を、元の雰囲気をなるべく残しながらリノベーション。梅園 三条寺町店として新たな歴史を歩みはじめたのです。

2階にはテーブル席のほか、ひとりでも気楽なカウンター席も
名物のみたらし団子

「みたらし団子」(単品)480円
梅園の看板メニューといえば、創業以来愛されるみたらし団子。手毬型ではなく俵型なのが特徴です。きつね色より少し香ばしめに炙った歯切れのよいお団子に、甘辛いタレがとろ〜り。たまり醬油をベースに、薄口醤油、砂糖、さらにかくし味を合わせてつくるという秘伝のタレは、炙ったお団子にからめるだけでなく、しばらくの間浸しておくことで味を染み込ませるそう。

「みたらし団子とあんみつ 黒みつ添え」950円。ドリンクセットの場合は1430円
みたらし団子は、単品のほか、みつ豆、小さいパフェ、黒糖わらび餅などとのセットメニューも。「みたらし団子とあんみつ 黒みつ添え」は、黒みつの代わりに白みつ、つぶあんの代わりにこしあんを選べるのもうれしいところ。

そのままでもあっさりとして美味。波照間産の黒みつをかけるとコクが増す
一年中楽しめる「宇治冷しぜんざい」

「宇治冷しぜんざい」980円。ドリンクセットの場合は1460円
白玉、よもぎ団子、黒糖寒天、抹茶アイスを合わせた冷製ぜんざいは、席に運ばれてくる直前に抹茶ソースをかけて提供されます。抹茶の名産地・宇治田原の上質な抹茶は、ほろ苦さとほの甘さのバランスが絶妙。暖かい部屋でこそゆっくりと味わいたいひと品です。
三条寺町店限定「花点心」

みたらし団子、わらび餅、栗の渋皮煮など全6種の「花点心」980円
梅園の新旧の甘味6種を盛り合わせた「花点心」は、三条寺町店の限定メニューです。「若い世代の人たちにもあんこのお菓子を食べてもらえたら」と、3代目が考案した「あんの花束」は、和と洋の素材が融合。カラメル餡をもっちりとした生地で包み込み、カラメリゼした香ばしいアーモンドを添えて、花束に見たてた愛らしいお菓子です。

たくさんの人が行き交う雑踏のなか、ひとたび扉を開ければ、ここにはまるで別世界のように静かな時間が流れています。懐かしさと新しさ、ふたつの魅力が溶け合う場所で、ゆったりと過ごしませんか。
梅園 三条寺町店(ウメゾノ サンジョウテラマチテン)
京都府 京都市中京区天性寺前町526
MAP
075-211-1235
10:30~19:30(19:00L.O.)
無休

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文:佐藤理菜子 撮影:マツダナオキ