・ 事件から8年後の今年、当時6歳だった被害少年に対して、刑事は一枚の白い紙を渡し「今から言う通りに書いて」と言った。レスリングの町で起きた、忖度の一部始終には愕然とするほかない。
沙保里さんが謝罪
〈兄の愚行により、傷を負われたご本人とご家族の方々に深くお詫び申し上げます〉
10月30日22時ごろ、吉田沙保里さんの公式X(旧ツイッター)に、本人の署名が入った書面が投稿された。明言はしていないが、兄・栄利氏の体罰、いや「児童虐待」と言うべき行為を、本誌が11月4日号で報じたことを受けての謝罪だ。
― 吉田沙保里 (@sao_sao53) October 30, 2023
事件を振り返ろう。
沙保里さんの兄・栄利氏は、監督を務める吉田家のレスリング道場「一志ジュニアレスリング教室」で2015年11月、当時6歳の菅原雄太くん(仮名)を3回平手で殴打。雄太くんは壁に頭をぶつけて失神・嘔吐し、救急搬送される事態となった。
レスリングを始めたばかりの雄太くんは、他の子に迷惑をかけていたわけでもなく、ただ基礎練習中に泣いていただけだった。つまり栄利氏は、指導とは関係なく、幼児に対して無用な暴力をふるったということだ。
「泣き止まなかったもので、『泣くな』と言って、パチンと叩いてしまった」
『週刊現代』本誌の直撃に対し、栄利氏はこう語り、暴行の事実を認めている。
(略)
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