【専門家の見解】熊本 震度7
10年前の「割れ残り」か
【きょう注目NEWS】
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10年前の「割れ残り」か
今回発生した地震について、自身の発生メカニズムなどを研究している東京科学大学の中島淳一教授が詳しく解説しました。
震源が浅い地震は強い揺れに注意
今回の地震は内陸の比較的浅い場所で発生し、震源の深さは約16㎞。
地下にある断層が水平方向にずれる「横ずれ」によって起きたとみられています。
震源が浅い地震は、地震のエネルギーが地表に伝わりやすく、震源に近い地域では揺れが強くなる傾向があります。
また、震源が近い場合は、緊急地震速報が鳴る前や、鳴るのとほぼ同時に大きな揺れが到達することがあります。
今回も「スマートフォンの警報が鳴った時には、すでに強く揺れていた」という声が聞かれました。
緊急地震速報を待ってから行動するのではなく、揺れを感じたらすぐに頭を守り、丈夫な机の下に入るなど、身の安全を確保することが大切です。
10年前の地震の「割れ残り」の可能性
今回の地震については、2016年の熊本地震で動かなかった断層の一部が動いた「割れ残り」の可能性が指摘されています。
「割れ残り」とは、過去の地震で断層全体が一度に動かず、壊れずに残った部分のことです。
2016年の熊本地震は、主に布田川断層帯、日奈久断層帯の北側で発生しました。
今回の震源は、当時大きく動いた場所より南側に位置しているとみられています。
中島教授によると、断層帯はさらに南へ続いており、まだ動いていない部分が残っている可能性も考えられるということです。
南側の海域では津波にも警戒
断層帯を南へたどると、一部は海域に延びています。
海底の断層で大きな地震が起き、海底面が上下に変動した場合には、津波が発生するおそれがあります。
今回の地震では津波注意報が発表されたものの、結果的に津波は観測されませんでした。
しかし、今後発生する地震の場所や規模によっては、津波への警戒も必要です。
海岸付近で強い揺れや長く続く揺れを感じた場合は、津波警報を待たずに高い場所へ避難することが重要です。
余震と夏の熱中症対策を忘れずに
2016年の熊本地震では、最初にマグニチュード6.5の地震が起き、その約28時間後にマグニチュード7.3のさらに大きな地震が発生しました。
ただし、このように後から大きな地震が起きるケースは多くないため、過度に恐れる必要はないと中島教授は説明しています。
一方で、今後しばらくは強い揺れに注意が必要です。
家具や物の落下、傷んだ建物の倒壊、土砂災害などの二次災害にも警戒しなければなりません。
さらに、暑い時期の地震では熱中症対策も欠かせません。
避難している人だけでなく、救助活動にあたる人、自治体職員、医療関係者も、こまめな水分補給や休憩を心がける必要があります。
正しい情報を確認しながら、余震や津波に備え、身の安全を最優先に行動することが大切です。
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