日本テレビは8月31日と9月1日、夏の恒例特番「24時間テレビ47 愛は地球を救うか?」を放送する。番組では、お笑いタレントのやすこ(25)がランナーを務めるチャリティーイベント「全国児童福祉施設募金マラソン」が31日午後7時からスタートする予定だが、日本列島は当日マラソンが開催できる状況ではない可能性もある。
台風10号は27日午前7時現在、29日か30日ごろに九州に上陸し、その後、比較的ゆっくりとした速度で9月1日までに西日本から東日本にかけて日本列島を縦断する見通しだと報じられている。
・放送法は、日本放送協会、放送、放送事業者を規制する法律であり、同法第108条では次のように規定されています。
「基幹放送事業者は、国内基幹放送等を行うに当たっては、暴風雨、大雨、洪水、地震、大規模火災その他の災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、災害の発生を防止し、又は災害による被害を軽減するために有用な放送を行わなければならない。」
「『24時間テレビ』を放送する日本テレビは、当然ながら防災意識が高い報道機関。昨年10月からは報道ベンチャーのJX通信社と連携し、災害速報やライフライン情報を常時配信するウェブサービス『日テレ気象・防災サイト』を展開している」と制作会社関係者は話す。
ウェブサービス開始当初は「地震や台風などの災害時に避難などの行動変容につながる重要なインフラ」としていた。そんな局が台風が猛威を振るう中、「24時間テレビ」のマラソン企画を強行すれば、同局が掲げる防災啓発活動と大きな矛盾をきたすことになる。
「今年のチャリティーマラソンは公道ではなく、『運動場の400メートルトラックを12周半走る』という内容だと一部報道されています。しかし、公道であれ運動場であっても、また、どんなに安全対策を講じても、『台風が接近しているときに屋外で走る』というのは、放送法の『被害軽減に役立つ放送』と大きく矛盾します。
もし子供たちがテレビで悪天候の中、外を走る靖子を見て、外に出て走りたいと思ったら、日本テレビは正当化できないだろう。」(同上)
faカレンダー2024.8.27
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