「南国フルーツ」
マンゴーなど温暖化で産地拡大
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
本州へ広がる 南国フルーツ栽培
マンゴーといえば南国というイメージがありますが、それが少し変わってきています。
千葉県産のマンゴーなど、気候の変化とともに広がる南国フルーツの産地を取材しました。
千葉で「マンゴー」静岡で「バニラ」
気候変化が生んだ南国フルーツの新産地
「マンゴーといえば宮崎」というイメージが変わりつつあります。
地球温暖化による気候変化を背景に、南国フルーツの産地が本州各地へと北上し広がっています。
千葉や静岡の農家たちは、この変化をビジネスチャンスに変え、新たな農業の形を切り開いています。
千葉でマンゴーが育つ時代に
気温上昇がもたらした新たな可能性
千葉市中心部から車で30分ほどの農園「千の葉ライチ」では、南国フルーツの王様・マンゴーが栽培されています。
千葉県内でマンゴーを育てる農園はまだわずか数件ですが、その背景には気候の変化があります。
千葉市の平均気温はこの20年で約2℃上昇し、マンゴー栽培に適した環境に近づいてきているのです。
マンゴー栽培で欠かせないのが冬場の温度管理で、花を咲かせ実を育てるにはハウス内を約15℃に保つ必要があります。
気温の上昇により冬の時期の暖房に使う燃料費が抑えられ、ビニールハウスの管理コストは5年前と比べて15%ほど削減できたといいます。
この農園の「マンゴー」や「ライチ」は農園での直売とオンライン販売のみ。
マンゴーは1個5000〜7000円と決して安くはありませんが、毎シーズン予約が相次ぎ販売開始とともに完売する人気ぶりです。
その理由は「鮮度」。
「マンゴー」や「ライチ」の輸入品が多い中、大消費地・首都圏のすぐそばで育てることで、ギリギリまで追熟させた食べ頃の状態で届けられるのが大きな強みです。
こうした動きは千葉だけにとどまりません。
栃木ではパイナップル、群馬ではバナナ、埼玉ではドラゴンフルーツと、南国フルーツの栽培は関東各地へと広がっています。
みかんの産地・静岡が新特産品へ
アボカドとパッションフルーツに挑戦
静岡県はみかんの産地として知られていますが、近年の猛暑による品質低下が課題となっています。
そこで県は昨年、新たな特産品づくりに向けたプロジェクトを立ち上げました。
その中心となっているのが「アボカド」です。
実はアボガド、野菜ではなく、南国生れのフルーツです。
6年前から気候温暖化を見据えてアボカド栽培を始めた「papa farm」は、今では県の指導役として国産アボカドの産地化を支援しています。
日本で流通するアボカドのほとんどは輸入品で、国産は非常に希少です。
銀より高いバニラを国産で
若い農家への希望を込めた挑戦
ここではアボカドや「パッションフルーツ」のほかに、日本ではまだほとんど栽培されていない「バニラ」の栽培にも取り組んでいます。
バニラはアイスやお菓子でおなじみの香料ですが、実は熱帯原産のフルーツの一種。
さやを半年かけて乾燥・発酵させることで、あの甘い香りのバニラビーンズが生まれます。
静岡でのバニラ栽培は、現在のところ「papa farm」さんだけとのことです。
バニラは「世界で銀より高い」と言われるほど希少で、国産品は1㎏数十万円の高値で取引されることもあります。
1本の苗木から年間およそ100万円の売り上げも期待できるといい、「papa farm」が手がける自家製バニラアイスは、甘さより先に芳醇な香りが口に広がる本格的な味わいです。
「papa farm」がバニラ栽培を始めた理由は収益だけではありません。
「若い人たちが農業を始めるときに役立てば」という思いがあります。
高収益が見込める作物があれば、農業を志す若者が増えるかもしれない。
気候変化という課題を前向きなビジネスチャンスに変えようとする姿勢が、新たな農業の可能性を広げています。
| 9/27(日)静岡市で開催「うみべでマルシェ」 「papa farm」で取れた国産アボカドを1個1200円 バニラフィナンシェを販売予定。 |
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