「ローリングストック」で備え
常温保存可 “ロングライフ牛乳”
【NEWS独自取材】
グッド!モーニング「もっと知りたい!NEWS独自取材」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
常温保存可 “ロングライフ牛乳”
離党では、災害で船が止まると必要な物資が届かなくなる問題を抱えています。
物流が途絶えるリスクに備え、鹿児島県の離島で始まったのは身近な牛乳を使った新たな防災の取り組みです。
台風と地震に襲われた与論島
離島ならではの物資不足が深刻に
鹿児島県の最南端に位置する与論島は、透明な海と白い砂浜が広がる美しい島です。
しかし先週、台風9号が島を直撃。港には高波が押し寄せ、先週水曜日から昨日まで船が寄港できない状態が続きました。
さらに今年5月には観測史上初となる震度5強の地震が発生し、体育館の天井の一部が崩落する被害も出ています。
災害発生時に離島で特に心配されるのが、物資が届かなくなるリスクです。
船が立ち寄れないと島のスーパーの品揃えに直接影響が出ます。
取材したこの日も悪天候で物資を乗せた船が到着できず、棚には「台風のためありません」という張り紙が並び、普段はいっぱいになっている棚が空のままの状態でした。
「今日は特にものが全然少ない」と店員も話していました。
注目される「ロングライフ牛乳」
常温で3〜4カ月保存可能
こうした状況の中、離島での備蓄品として注目されているのが「ロングライフ牛乳」です。
一般的な牛乳の賞味期限は冷蔵で1〜2週間ほどですが、ロングライフ牛乳は常温で3〜4カ月の保存が可能です。
その秘密は容器と製造方法にあります。
気密性の高い6層構造の容器に、滅菌した牛乳を無菌状態で充填することで、保存料を使わずに長期保存を実現しています。
冷蔵設備に依存せず備蓄できるため、与論島のスーパーでも賞味期限を気にせずまとめて在庫を確保できると好評で、積極的に取り入れているといいます。
「荷物が届かない時に、賞味期限の長い牛乳は前もって長めに置いておける」と話します。
学校給食でローリングストック
災害時の栄養確保も同時に
与論島では、ロングライフ牛乳を活用した新たな取り組みも始まっています。
島内の学校給食で使用する牛乳をロングライフ牛乳に切り替え、賞味期限が短いものから順番に使用して、使った分を補充するというローリングストック方式で運用しています。
ローリングストックとは、日常的に使う食品などを多めにストックしておき、使った分を補充し続ける備蓄方法です。
この仕組みによって、災害時の食料確保と学校給食の安定した提供を同時に目指す実証実験が進められています。
牛乳にはタンパク質やカルシウムが含まれており、避難生活で不足しがちな栄養を補える点も大きなメリットです。
担当者は「ロングライフ牛乳の認知度はまだ10%程度。
いざという時に使っていただけるよう、こうした取り組みを通じて広めていきたい」と話しています。
離島という特性上、災害時の物資不足は本土以上に深刻な問題です。
与論島で始まったロングライフ牛乳を活用した備蓄の取り組みは、同じ課題を抱える全国の離島や地域にも広がることが期待されます。
日常の備えとして、ロングライフ牛乳を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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