DEADROCK 1話ネタバレ: 魔界の神③
DEADROCK 1話ネタバレ: 魔界の神③
DEADROCK 1話ネタバレ: 入学試験終了
デッドロック特別入学試験終了。
受験者1000名の内合格者7名。
不合格者のうち985名が死亡し、7名が脱走。1名のみ行方不明という明らかに伏線と思わしき説明もありました。
これは感想②で書いた通り、百手(ヘカトンケイル)のベベルだと思われます。
「脱走」でもないという事は、もしかしたら「まだ蟻地獄にいる」という可能性もあるんでしょうか?
その所在を神すら認識できなくなってしまってるから「行方不明」という扱いになってるんですかね。
もしまだあの蟻地獄にいるとしたら相当ぶっ飛んでる事が伺えて、どう物語に絡んでくるのか楽しみです。
「そして3ヶ月後」というモノローグが入り「魔王養成機関デッドロック入学式」。
この光景は断片的でどうせならもっと見たかった…!と思ってしまいましたが、月刊の短期連載なら仕方ないw
しかし、その短い描写で魔界らしい愉快さは伝わってきました。
毒入ってるだろみたいな明らか体に悪そうな飲み物を美味しそうに飲んでいたり、何かの頭蓋骨が入った料理も悪趣味、ツノや牙の生えた人外達がどんちゃん騒ぎしてる非日常。
こういう魔界さ、まだ真島作品では見た事ありません。
実に魔界らしいイメージだけど、それを真島作品のタッチで見れたのが大きな価値がありました。
このパーティーの様子、番外編でやってほしい。
本年の新入生は一般入学や推薦入学、そこに特別入学試験を突破した7名を加えた「207人」のようです。
つまり特別入学試験じゃない新入生でちょうど「200人」いるのか。
こうやって見るとまぁまぁ大きな学校だと分かるな。
自分も中学はそれぐらいの人数だった気がする(地元で大きな学校の方でした)。
「この中から卒業できるのは2〜3人と言われている」という部分は、やっぱり「魔王」という存在が唯一無二じゃなかった事と、最終的な卒業生が誰になるのか妄想を膨らます事ができる設定ですね。
唯一無二だとそりゃ主人公がなるのがベタだけど、2〜3人なら他はヒエンか?ハニーか?と他の枠を考えたくなる。
DEADROCK 1話ネタバレ: 三界
神は人間の世界を与える事ができるという特権は既に分かっていましたが、改めて読み返すとモブの「さすが三界をすべる神だぜー!!!」という言及が気になる情報…!
「三界」とは一般的には「ありとあらゆるものが生まれ、また死んでいく世界」や「過去・現在・未来の三世」という意味。
元ネタが何なのか分かりませんが、調べてみると「人間界・魔界・天界」を合わせた総称という意味も出てきました。
どちらかというと後者のイメージを抱きました。
この神は人間界・魔界・天界を統べているのでしょうか?
それなら人間の世界を与える事ができる権力も納得です。
しかし、あまりに魔界側に肩入れしすぎてない??と疑問にも感じます。
やはり神とは森羅万象を統べるものの、それを平等に扱い、過度に干渉はしない存在でしょう。
何故神は魔界にのみここまで優遇するのでしょうか?
DEADROCKの読み味の一つとして「神とは何者なのか?」という疑問がある気がします。
根本の設定故に無視できない。
常に考え続けなければいけないテーマになるかもしれません。
三界が「人間界・魔界・天界」を指すなら、いずれ天界人とかも出てくるんですかねー!
天界というとやはり魔界と対立してる印象があり、今後戦争にでも発展していくんじゃないかという期待が持てます。
実際に読む前から思ってたけど、やっぱりちょっと昔コロコロコミックで連載してた『ぼくはガリレオ』みたいだなー!
あれは「神」を目指す学園モノで、対立してる「悪魔」の存在もいたから、大まかな舞台の構造に似たものを感じます。
『ぼくはガリレオ』と違い『DEADROCK』はどのように物語が発展していくのか楽しみです。
DEADROCK 1話ネタバレ: F組
特別入学試験突破の7名は同じ組に所属。
A〜Eまでは一組40名なのに対して、特別入学試験を突破したF組は「7名」で構成。
学園モノというとそれこそヒロアカのようなある程度大人数のクラスをイメージしていましたけど、DEADROCKにおいては主人公チームは少人数のクラスなのですね。
活気溢れる大所帯をイメージしてましたが、というよりは少人数故の結束力の高さに焦点が当たるのでしょうか。
確かにこの作品が短期集中連載である事を踏まえると、これだけ多くの生徒全員深掘りできる!?って不安もあって、そこを解決した構成なのではないかと思います。
他クラスは生徒が多いのも今後体育祭だとか競う競技があると多勢に無勢でその難易度が高く設定されて良いじゃないですか。
基本的に数の暴力は敵側が持つべき力なので、良いパワーバランスだなぁと思います。
そしてこの学園の制服も可愛い!
まず一コマ目フレイが出てくる直前のコマでヒラッとなびくチェック柄のスカートが描かれ、もう可愛い〜〜〜〜!!となりました。
AKB全盛期通ってきてるんでチェック柄に弱いんです。
太ももとニーハイのむっちり絶対領域加減もたまらん。
真島先生、この手のフェチズムを理解(わか)ってますね〜!
男はそれがズボンになってるわけですが、メンズ共も可愛いじゃないか…と自分泣いてます。
ヒエンとか明らか群れるタイプじゃないのに周りと同じ制服を着て、その制服が学園モノらしい可愛さなの、等身大の高校生らしさを感じてグッときます(高校生という年齢なのかどうかは分かりませんが)。
このマントのような上着も良いですね〜。
一体どういう構造になってるのか分かりませんが、洒落てます。
学園モノらしくヒーローっぽさもある。
真島先生自身Twitterで「学園モノはずっとやりたかった」と言っていてそれも頷けるなと思いました。
DEADROCK 1話ネタバレ: F組のクラスメイト
という事で、ヤクトの所属するF組のクラスメイトは以下の通り。
- ヤクト(祖:黒竜)
- フレイ(祖:炎王)
- ライゼン(祖:大蛇)
- ヒエン(祖:天狼)
- ミコト(祖:骸姫)
- ハニー(祖:雷神トール)
- チャコ(祖:ヤタガラス)
個性豊かな面々が揃いました。
どいつもこいつも一癖も二癖もありそうでまとまるのはそう簡単じゃなさそうです。
ヒエンなんて第一声が「邪魔だ 殺すぞ」だし、ミコトは「死体は大歓迎 死んだら私の傀儡にしてあげる」ですからね。
言動や考え方が物騒過ぎる。
こんな連中と学園生活なんて送れねぇ!って我の強さを感じます。
「こいつはとんでもねぇ奴等と一緒になっちまったみたいだね」と言うハニーには共感しますが、あくまでまともポジを装うにはビジュアルが強烈過ぎて、面白いギャップが生まれています。
思わずお前がそれ言うのはおかしいだろ…とツッコんでしまう。
いや、本人至って真面目なんだけどね。こんな変わったデザインにした真島先生が悪い。
1番最後のコマ、最早人型ですらない鳥がいるのもイロモノ学園生活のスタートを感じました。
真島先生、ダンガンロンパ好きですけど、ダンガンロンパでも必ずお前何なん?ってビジュアルから癖が強いキャラいますもんね。
祖:ヤタガラスのチャコはその枠だと思います。
DEADROCK 1話ネタバレ: 神がくれる人間の世界
F組の担任は特別入学試験の試験官も担当していたマクスウェル先生。
「はい静かに!!皆さん席についてくださいねぇ」と言って教室に入ってきて「えー…皆さんのF組を担当する事になりましたマクスウェルです」と自己紹介しました。
ヤクトは早速「先生!!」と元気よく質問。
ヤクトが聞いたのは「卒業したら本当に人間の世界は手に入りますか?」という疑問。
それにマクスウェル先生は「もちろんですねぇ 今まで多くの卒業生が手に入れてますねぇ」と返答。
続け様にヤクトは「人間の世界はたくさんあるのですか?」と聞き「人間の世界は一つです ただし広いのですねぇ この魔界のように なので卒業生の皆さんは別々の区画を統治してる…というのが正確ですねぇ」という話でした。
これは気になっていた部分。
人間の世界が一つならそれをあげられる存在は一人じゃないか?それなら魔王を数多く作る養成機関とは何だ?という原初的疑問。
人間の世界は広いので別々の区画を統治する事を「人間の世界をあげる」と言っているようです。
その後にヤクトが言った「それは世界を手に入れるという事なのですか?」は自分も感じた。
言葉の意味が食い違う気がするんですよね。
「別々の区画を統治する」なんて「人間の世界をあげる」とは言わないと思うし、全てを支配する「魔王」のイメージとも食い違う。デッドロック生徒の多くが目指す「世界征服」も叶わない、何故なら他の区画を統治してる卒業生と衝突するからです。
自分も気になっていた部分ですが、ヤクトがわざわざこう言うからには「人間の世界を与える」というデッドロック卒業生の特権には何か秘密があるのではないでしょうか。
ヤクトが「それは世界を手に入れるという事なのですか?」と聞いた通り、神から与えられる「人間の世界」には生徒が抱いていたものと別の意味がある。
ヤクトは「何か」を知っており、その「何か」を確認する為にこんな質問を投げかけたのではないでしょうか。
DEADROCK 1話ネタバレ: ヤクトの実態
「その世界で人間は大事に扱われていますか?」という問いはヤクトの人間側に寄り添う善性を感じさせる。
マクスウェル先生が「大事に…って君ィ”人間”だよ?そんな扱いする必要性ないんだねぇ 奴らは三界で最も愚かで弱い生物だねぇ そのくせいくらでも増える」と言うからに「人間を大事にする」なんてそもそもそんな発想自体ないのが魔界の「普通」で、そんな中で「その世界で人間は大事に扱われていますか?」と問うヤクトは異例です。
明らかに魔界の「普通」とは異なる思想を持っている。
人間の視点で見れば「人間を大事に扱う」=「正義」に思えますが、それを魔界育ちの魔界人が抱いてるところが最早不気味にすら映ります。
ヤクト、個人的には一貫して底知れないものを感じるんです。
「人間を大事にする」視野を持っていたり、その為の神殺しを目的としていたり、考え方自体は立派ですが、それを魔界にいながら抱いた経緯が不明で、その為感情移入できないキャラクターになっているし、一貫して本質が見えない。
一体どういうつもりで言っているのだろう?と終止考えてしまいました。
マクスウェル先生の非人道的思想を確認したのか、そこまで話を聞いたところで「そうですか ありがとうございました」と返答し、マクスウェルを前の黒板に叩きつけ惨殺。
ギューゴ戦で使った竜骨格を解放し黒竜の手でマクスウェルの頭を掴み殺しました。
黒板には血が飛び散っていて、何か特殊な力でもない限り絶命したでしょう。
まさかのいきなり主人公が人殺し。
真島作品の主人公といえば、相手が敵であっても殺さずに解決する方法を模索する考え方ですが、ヤクトは何の躊躇もなく殺しました。
その理由はマクスウェルが「人間をぞんざいに扱うタイプだと分かったから」なんでしょうか。
おそらくそれが「魔界」の常識で、マクスウェルが特別過剰だとも思えません。
魔界でこんな事言っただけで殺すなら、デッドロックにおいてヤクトという存在やばくないですか?
もしかしてこれから非人道的な思想を持ってる魔界人は一人残らず殺していったりするんでしょうか。
その正義に共感できなくはないですが、あの世界では「悪」と言える行動で、凄く不思議な感覚です。
ヤクトという存在の危うさに読んでて震える。
DEADROCK 1話ネタバレ: ヤクトの目的
いきなり担任を殺すという異例の行動。
当然「おまえ何やってんの!!?担任の先生に!!!」と問い詰められ、ヤクトは己の目的について話し始めます。
「僕がデッドロックに入ったのには大きな目的があります それを達成するには皆さんの力が必要だし…皆さんも”真実”を知れば僕に賛同していただけると信じています」と主張。
恐る恐るミコトが「何を…する気なの?」と聞くと、答えたのは「神を殺す」。
デッドロックの校長であり、三界を統べる神。
この世界で最も偉大と言える存在で、物語を成立させてる1番の核だとも言える。
それを「殺す」。
それは言い換えれば「世界の破壊」とでも言えるンじゃないでしょうか。
「三界を統べる」というのがどういう事なのかまだ分かりませんが、どう転んでもこの物語の舞台となってる世界は根本から大きく変わります。
魔界はどうなるのか、デッドロックはどうなるのか、人間界はどうなるのか、魔界人はどうなるのか。
それだけ「禁忌」と言えるタブーを犯そうとしています。
スケールは真島作品らしく大きいけど、この世界を肯定するのではなく否定しようとしているのが業が深ぇ…。
一体どうしようと言うんだ。
はちゃめちゃな思想で頭の中ぐちゃぐちゃです。
こんなに当初の想定をぶっ壊す物語の始まり方ないでしょ!!
魔王を目指す学園に入学した目的が「神を殺す」事って何だよ。
型にとらわれず何ならその型をぶっ壊そうとしてるの前代未聞過ぎる。
「主人公」という点では過去一でインパクトを残した第1話じゃないでしょうか。
事前に真島作品らしくない話として十分身構えてたけど、それを遥かに超えるアンチ真島作品っぷりでした。
DEADROCK 1話ネタバレ: ヤクトは何者?
この「神」…「神を殺す」とヤクトが言った時のイメージイラストは、神が裸の女の子を使役してウハウハハーレムを築いていて、強烈な画ですね。
ここまで神は全知全能を司る格高い存在のようでしたが、実はこんな小物という事なんでしょうか。
自分は昔週マガで連載されていた『英戦のラブロック』を彷彿としました。
大物のおっさんっぽく見えて実は俗っぽい小物という。
しかしこれはどうなんでしょうね?
このシーン、ヤクトが「神を殺す」と言っただけで、必ずしもこの光景が真実とは限らないと思うんです。
真実なのは、特別入学試験や入学式で言ってた言葉だけ。
あくまでこれは「神が殺すに値するとんでもなく悪いヤツ」というイメージなだけで、ミスリードの可能性もあると思いました。
もし神が本当に殺すに値するなら、イメージではなく真実を語る気がするんですよね。
「皆さんも”真実”を知れば僕に賛同していただけると信じています」と言って「神を殺すに値する悪いヤツ」と思わされる話を聞いたけど、確証はない。
自分自身ヤクトの事もまだ疑っていて、これがもう1回ひっくり返って実は神が良いヤツでヤクトが悪いヤツという可能性もあると思いました。
事前に真島先生は「悪いヤツを描く」と話されていて、ヤクトは「悪」か…?って部分がまだ腑に落ちてないんですよね。
ヤクトが言うには「”真実”を知れば僕に賛同していただけると信じています」との事で、魔界人が人間を踏み躙って扱っているなら、その人間を守る意味で神を殺そうとしている動機は分かる。
しかし、逆に言えば「分かり過ぎてしまう」んですよね。
同意はできる故に別に悪じゃなくないか?と思えてしまって、それがミスリードにも感じられる。
「人間を守る為に神を殺す」なんて魔界人において異質で、そう思うようになったバックボーンもまだ判明していないところがヤクトを信頼し切れない要因です。
DEADROCK 1話ネタバレ: 世界一ヤバイ学園生活スタート!!
主人公・ヤクトがデッドロックに来た目的が判明し『DEADROCK』の物語が幕を開ける。
「魔王を目指す物語」かと思って蓋を開けてみたら「神を殺す物語」という世界観そのものを否定するような思想で意外性抜群の始まり方でした。
ヤクトのキャラクター性も「僕」という一人称、他の人は「さん」付けで名前を呼び、敬語、過去作『FAIRYTAIL』のラスボスの力を持っている異質さ。
今までと違い過ぎる故にキャラが立っています。
いつかMashima HERO’S season2があったら是非ともシキやナツと絡んでほしいですね。
強キャラ感を仄めかしていたミコトやヒエンも早速「イヤ…無理だから…」「自殺志願者か」とドン引いていて、一気にこのクラスで最も格上の存在になったのも面白かったです。
学園モノだから同じ歳のライバルと切磋琢磨すると思ってたけど、早速何より主人公が1番脅威的な存在になってる。
主人公らしい主張の強さですが、見方を変えれば他のクラスメイトが不憫ですね…!
この学園のこのクラスじゃなかったらまだ得体の知れないヤバそうなヤツでいれたのに…!!
最後のコマは意外にもフレイとハニーが担っていて思わぬ言動にフレイが「ホレたかも…」とおっとりしてるの笑いましたw
脈絡が無さすぎるけど、妙に納得できる。
この子、好戦的だからここまで大物に挑もうとしてる男がいるのかと目から鱗だったんでしょうね。
それはフレイの世界を変える程の衝撃で一気に恋に落ちるのも分かります。
他の全員が反発しそうな中でフレイだけが好意的な視線を向けいていて、それが今後の関係性にも影響していきそうだと思いました。
意外にも一人目の仲間はフレイになったりするんでしょうか。
とんでもない始まり方をしたDEADROCK。次回も楽しみです。