＜仲間外れ？＞【後編】ママ友にだけお土産を渡して私には何もなし。モヤモヤするけど非常識でもない？ ｜ ママスタセレクト
前回からの続き。相談者さんがママ友と話をしていると、顔見知りのAさんがそのママ友に、たくさんのトウモロコシとアニメグッズのおすそ分けをしに来たそうです。相談者さんは、「うちの子、そのアニメ大好き。ついでにトウモロコシも大好き」と言ったようですが、ママ友もAさんもそれを相談者さんにくれることはなかったらしく、モヤモヤしたと相談しています。
相談者さんの“当たり前”という態度も良くない
「複数いるうちの1人だけに差し入れを渡すなんて思いやりがない」という相談者さんの意見に対し、「何かのお礼など理由があったのではないか」といった推測もありましたが、なかには相談者さんも考えを改めたほうが良いという意見も届いています。
『Ａさんはママ友にあげにきたんでしょう。なんで気を遣ってあなたにもあげなきゃいけないの』
『顔見知り程度の人相手に「そのアニメ好きー」とか「トウモロコシも好きー」ってはしゃいで、流されたのにそれでもまだ居座り続けたのがすごい。そういう空気感の人に、「トウモロコシ好き？」とおすそ分けなんてしたくないよね。だってその場限りのつきあいで済まなくなるフラグ立っているもの』
「くれなかった」「私ならあげるのに」と相手の好意を受け取るのが当然だと思っている相談者さんのことを、「図々しい」と感じたママさんも少なくないようですね。
いつもお世話になっているママ友に喜んでもらおうと物をもっていったのに顔見知り程度の人にまで一緒にあげては、本来の目的が果たせないうえにあげるものも少なくなってしまいます。世の中、「もらってくれれば誰でもいい」とお裾分けする人ばかりではありません。「この人に喜んでもらいたい」と思って渡すこともあるのです。それを責めるのは違うのではないでしょうか。
ただ、相談者さんがひとりだけ何ももらえず、いたたまれない気持ちになった気持ちも理解することはできます。今後またそういったことがあったなら、「では、私は失礼するね」とその場をあとにするのも、相手への思いやりプラス自分の心を守る手段になるのではないでしょうか。
『Aさんがなにかもってきたのを察知したら「ではまたねー」と帰れば良かったのよ』
それぞれに事情がある！あまり深読みしなくて大丈夫
今回のことは、「相談者さんが図々しい」「Aさんにマナーがない」など、同じ出来事でもみなさんそれぞれ見解が異なるようです。けれどそれは個人の価値観なので、どの意見が正しいというわけではありません。
『みんな行動が自己中だよね。でも、それぞれの気持ちも分かる。Aさんはお世話になっているママ友にあげたい。ママ友はきっと相談者さんにあげたくないわけじゃないけど、横流しには思われたくない。相談者さんは絶対欲しいわけじゃないけれど、気遣いとか仲間に入れて欲しいみたいな』
『分かるー。モヤモヤだけれど言えないしね。仕方ない、そういうママ友だったってことで』
相談者さんが、「自分だったら顔見知りのママにもあげるのに」と思いやりをもつことはとてもいいことだと思います。そんな相談者さんの思いやりに助けられる人も、きっといることでしょう。けれどその思いやりを人にまで押し付けるのは違いますよね。相談者さんの価値観は相談者さんのもの。今回のママ友さんやAさんに対しては、「自分と価値観が違ったんだ」と割り切って考えるようにしてみましょう。そうすればきっと、もしも今後同じようなことがあったとしても、モヤモヤは今よりも少なくなるはずですよ。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・はなめがね