(前略)
・このホストクラブは、トップである海野容疑者の機嫌を損ねると、同店で亡くなった被害者だけではなく、誰もが暴行のターゲットになる“魔の集団”と化していた。なかでも琢巳さんは、海野容疑者から執拗に狙われていたことが別の関係者の証言から見えてきた。
「シャンパンコールなどで琢巳君が酔いつぶれると、お店のバックヤードに連れて行かれ、起きるまでそのまま放置されます。お店の営業が終わっても、彼が泥酔して寝ていると、海野の指示で琢巳君はズボンとパンツを脱がされ、ホストらに逃げないように体を押さえつけられ、『どこまで入るかやってみろ』とお尻にマドラーを突っ込むこともあったそうです。琢巳君は酔って立てないくらい突っ伏している状態でしたが、泣きながら抵抗していたと聞いています。彼らは暴行の一部始終を動画で撮っていたようですが、それも警察に押収されています」
別の日には、
「泥酔した琢巳君の陰毛を燃やそうと海野が発案し、彼を無理矢理立たせて下着を脱がし、ライターで燃やしたこともあります。また琢巳君のほかにも、海野の指示を受け、スプーンをライターで炙って、高温になったスプーンをお尻に押し当てられたホストもいたそうです。周囲のホストも、海野の標的になるのを恐れて誰も止めない。言われるがままに従うしかない環境だったのです」(同前)
事件当日、琢巳さんが浴槽で亡くなっているのが発見された状況について、冒頭のホストクラブ関係者は「何度も熱湯風呂に放り投げていた」と証言する。
「これまでに店で酔っ払った琢巳は何度も寮に運ばれ、海野が『熱い風呂に浸けとけば治る』と指示して、酔って意識がないのに火傷するほどの熱湯が入った浴槽に放り込むことが何度もあったそうです。事故当日は意識もなく、浴槽に浸かったまま呼吸ができずに死んでしまったのではないかと……。
店では逃げ出さないようにホスト同士で監視させていて、基本的には仕事以外は寮から出てはいけないルールがあり、破ると暴行のターゲットにされるそうです。過去には逃亡したホストを従業員数人で尾行させ、捕まえて連れ戻すこともあり、ホストたちは海野に恐怖支配された状態だったようです」
fa-calendar10/27(金) 19:58
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