破産した食用コオロギの生産・加工会社グリラスは、インターネット上で食用コオロギに対する批判の高まりにより業績が悪化したと発表した。
食用コオロギ事業を手掛けていた徳島大学発ベンチャーのグリラスが業績悪化で破産申請した。これは主に、昆虫を食べることに対する消費者の根深い抵抗とソーシャルメディアでの批判によるものです。以下にポイントをまとめてみます。
グリルス事業概要
設立と発展
2019年設立。廃校を利用したコオロギの大量生産、無印良品、ファミリーマートとのコラボ商品(コオロギせんべい、コーンスナック)。ペットフードやICT技術を活用した実証実験も行い、2023年5月期には3,800万円の売上を計上した。
事業の今後の展望
コオロギは高たんぱく質で環境負荷が低い食品として、食糧危機の解決に役立つ可能性が期待されていました。
業績悪化の背景
SNSの騒動と批判
コオロギ粉を使った県立高校の給食がSNSで批判を集め、安全性やアレルギーを懸念する声が広がっている。大手スーパーやコンビニエンスストアとの商談は消費者の不支持の高まりで決裂した。大量の在庫が発生します。
補助金拒否と事業縮小
同社は畜産や水産向けの飼料事業を模索したが、国の設備投資補助金が得られず断念した。人員削減や事業縮小を余儀なくされ、事業継続が困難となった。
食用コオロギ業界の苦境
全国的な逆風
名古屋市の敷島製パンが販売した「コオロギカフェ」もSNSでの批判で波紋を呼んだ。札幌のインディテールグループ会社がコオロギの売り上げ不振で倒産。
消費者の抵抗
昆虫を食べることの文化的な受容が進んでいない一方で、アレルギーへの懸念や「昆虫を食べる」ことへの心理的抵抗が大きな障壁となっている。
今後の展望
グリラス社の破産は、昆虫食業界が直面する課題を浮き彫りにしている。消費者の理解を深め、信頼を築く取り組みが業界活性化の鍵となるかもしれない。
(シェアニュースジャパン編集部)
関連動画
fa-ウィキペディア-w昆虫食
昆虫食(エントモファジー、英: Enomophagy 、昆虫食)とは、スズメバチの幼虫やバッタなどの昆虫を食べることである。幼虫や蛹が原料として使われることが比較的多いですが、成虫や卵も使われます。人類は先史時代から昆虫を食べており、現在ではアジア、中南米、アフリカの124カ国で約20億人が2,000種類以上の昆虫を日常食として食べています(略)。
出典: ウィキペディア
インターネット上のコメント
・兵庫県知事選挙後、全てをネットのせいにしようとしていませんか?
・そうは思わない🤔
・ネットで批判される=国民から拒絶される
・そもそもなぜ受け入れられると思ったのですか?
・それは違います笑
・それは起こった、それは他の誰かのせいでした。
・ネットのせいにしないでください(-∀-`)