マクドナルドは1月6日、ダイバーシティ目標を廃止すると発表した。これは米国で勢力を強めている保守活動家からの圧力の結果とみられ、同社の世界的な従業員と働き方に影響を与える可能性がある。
米国では近年、小売最大手のウォルマートをはじめとする企業がDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)関連の取り組みを縮小する動きが広がっており、マクドナルドもこれに追随している。
保守的な活動家らは企業のDEI推進を「政治的に偏った取り組み」として批判を強めており、株主や顧客からの反発に直面する人もいる。この結果、マクドナルドは方針変更を決断したようだ。
同社はこれまで、性別、人種、LGBTQ+コミュニティなどの多様性を重視した採用・昇進基準を設定してきたが、その目標の反転により、これらの基準が緩和される可能性がある。
マクドナルドは世界中で事業を展開し、15万人以上の従業員を抱えるグローバル企業だが、米国の政策変更が他国の現地法人にどのような影響を与えるかは不透明だ。ダイバーシティの確保が世界的な経営戦略の一部となっている中、この決定がどのように受け止められるか注目が集まっている。
この決定についてはさまざまな意見がある。保守的な活動家や株主の中には「企業活動は政治的価値観から解放されるべき」という考えを支持する人もいる一方で、DEIの推進を称賛する人たちは「企業の社会的責任や将来への挑戦を放棄しているとの批判も上がっている」と主張する。マクドナルドがこのポリシーをどのように具体化し、従業員や消費者に説明するかが重要になるだろう。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
インターネット上のコメント
・今まで何が起こったのでしょうか? 。しかし廃止するのは良いことだ。
・それは良い。差別は良くありませんが、多様性の目標を持たない方が良いでしょう。マクドナルドの業績と株価は上がるのか?
・アメリカ大統領が変わるだけで世界は大きく変わります。
・お気の毒に。大々的に出た癖でまた差別状態に戻るのか?
・多様性なんていらない
・ダイバーシティの目標は崇高な理念であり、あるべき姿かもしれませんが、実際には下位互換性があり、マイナスの影響が大きいですよね。
・遅れをとってスタートする日本企業