・タレントの王林が27日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、番組内で取り上げられた自衛官の現在の窮状に「人生を楽しめているのかな」と心配の声を上げた。
今年元日に起きた能登半島地震で、被災地での支援や救助活動を通じて改めて存在感を発揮している自衛隊。しかし、国防ジャーナリスト小笠原理恵氏は自衛官の低い待遇に警鐘を鳴らした。
まずは官給品。小笠原氏は「防衛庁が金額を設定してから制作するため性能が低い場合が多い」と指摘する。被災地での支援や救助で履いている戦闘靴は、工事現場の安全靴などと比較するとはるかに性能が落ちる。「クギを踏んで貫通した例もある」といい、「17年度に支給されて以来、新しい靴の支給はない。靴に限らず、性能のいい市販品を自腹で購入している隊員がほとんど」と話す。
危険手当も生命の危険にさらされることを考えれば激安といえる額だ。サリンなどの危険物取り扱いや放射能除染なども日額最大でも2600円程度、災害派遣の特殊勤務手当は日額1620円。「その程度のお金で彼らは道なき道や、崖道なども何十キロもの荷物を背負って援助に駆けつけています」と小笠原氏は語る。
入隊まだ間もない隊員の月の手取りは20万を大きく割り込む。国家公務員のため残業手当もない。休暇中に緊急の呼集があった場合は自腹で戻る必要があるなど、待遇面はかなり悪いと言わざるを得ない。王林は「自衛官の人たちはちゃんと人生を楽しめているのかなと心配になる。楽しむ余裕もお金も時間もない。海外とかに旅行とかするのも難しいですよね?」と日常生活を犠牲にしている自衛官に同情した。
fa-calendar2024年1月27日 15:14
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