・米不足が続いている。
昨年の猛暑で品質低下が起こり流通量が減り、買いだめを防ぐためスーパーなどでは仕入れ制限も出始めた。インバウンド回復による外食需要の増加も追い風となり、値上がりが続く。今後市場に出る24年産も猛暑の影響を受け、事業者や消費者に混乱が生じるのではないかと懸念されている。
「こんな品薄は平成の米騒動以来だ」と中堅スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は言う。値上げが相次ぐ中、アキダイ関町本店(東京都練馬区)は25日朝、米の売り場に「お一人様1個まで」と書かれた張り紙を出した。70代の女性客は「毎日米を食べている。どうしよう」と不安を隠せなかった。
2011年の米の収穫量は例年並みだったが、高温による白濁や割れ米など品質低下で供給量が減った。大手スーパーの1店は品薄のため6月から販売を休止。別のスーパーは今月、前月比10~20%の大幅値上げを決めた。
大手米卸業者は「訪日客の急増で日本食の消費も伸びており、価格上昇の要因となっている」と指摘する。
(わずかに)
faカレンダー2024年7月28日 8:49
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