・2020年東京五輪の招致活動では、国立競技場は改修するが、他の競技施設は1964年大会のものを流用し、「コンパクトで低コスト」な五輪開催が可能になると謳われた。
・■最終赤字は2兆3713億円
日本銀行も東京大会の経済効果を試算し、建設投資や訪日観光客の増加などにより、2014年から2020年の間に実質国内総生産(GDP)が25兆円から30兆円増加すると発表している。
民間からは、さらに強気な予測もあった。あるシナリオでは、大和証券シニアストラテジストの木野内英治氏が、観光産業の拡大で95兆円、国土強靭化による需要創出で55兆円、合計150兆円の収入を予測した。
実際の経済効果はどの程度だったのか。学者の試算を見てみよう。関西大学の宮本勝浩名誉教授(国際経済学)は、東京オリンピック・パラリンピックの経済効果を、消費増や税収増などのプラス効果も加味して約6兆1442億円と試算している。
大会組織委員会や国、東京都は、無観客開催によるチケット収入の減少分約900億円を含め、赤字総額は約2兆3700億円と推計した。
faカレンダー2024年8月11日(日)7:15
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