入場者30万人減、「ドリームランド」東京ディズニーリゾートに暗雲…。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが直面する課題と、それが「ドリームランド」の将来にどのような影響を与えるのかを、同社の財務データをもとに深く掘り下げていきます。
「増収減益」の現状
売上の増加
2024年3月期は過去最高益を達成したが、2025年3月期第2四半期の売上高は前年同期比4.5%(2972億円)の増加にとどまった。
営業利益の減少
18%減(631億円)。 「増収減益」の要因としては以下のようなものが考えられます。
・記録的な猛暑による来園者数の減少。
・新エリア開設に伴う人件費や減価償却費の増加。
・チケット値上げによる客層の変化。
顧客離れの背景
新エリア「ファンタジースプリングス」
3200億円を投じて6月に開業した。 「アナと雪の女王」や「ラプンツェル」などをテーマに新たな体験を提供したが、猛暑の影響で来場者数が増加以上に減少し、期待ほどの成果は得られなかった。
国内顧客の減少
円安の影響で訪日外国人(インバウンド)が増加している一方、日本人客の減少が懸念されている。家計への負担増と物価上昇で「チケット価格の高騰」がリピーターを阻む要因となっている。
巨額の投資とコストの増加
減価償却費
新エリアの開業に伴い、減価償却費は前年同期比73億円(31.9%増)増加しました。
人件費
新エリアに伴う労働時間増加や賃金改定などにより84億円増加(15.15%増)。
諸経費
老朽化した設備の維持管理費が増加したことにより、前年同期比109億円(8.5%増)の増加となりました。
航空券値上げの影響
顧客支出の増加
航空券の値上げにより、1人当たりの支出金額は前年比737円(4.4%増)となった。売上金額は1人当たり17,303円に達し、全体の売上を押し上げた。
ブランド価値の変動
「ユニークな体験」がブランドの柱だが、値上げが価値に見合わないと感じる国内消費者が増えている。リピーターを失うリスクが明らかになった。
今後の課題
気候変動への対応
猛暑などの気象リスクは収益に直結します。空調設備や日よけの強化が急務だ。気候変動が進む中、柔軟なリスク管理が必要です。
コスト効率の向上
巨額投資を利益につなげるために業務効率を見直すことが課題だ。
価格戦略の見直し
航空券高騰による国内顧客離れへの対応。価格とブランド価値のバランスを再考する。
ブランド維持と顧客体験
消費者の嗜好の変化に対応し、「独自の体験」を進化させる取り組みが不可欠です。
オリエンタルランドの業績は良好な外部要因に支えられている一方、天候、コスト増加、価格戦略などの課題も浮き彫りになっている。ドリームランドの繁栄を維持するためには、企業は外部環境のリスクを管理し、顧客の価値観や経験の変化に対応した柔軟な戦略を持つ必要があります。
この事例は、強いブランド力を持つ企業であっても現実的な課題は避けられないことを示す重要な教訓と言えるだろう。
(シェアニュースジャパン編集部)
fa-新聞-o関連ニュース
[Dark clouds over Tokyo Disney’s “Dreamland”… What is the “unexpected reason” for the 300,000 drop in admissions? ]
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2024 年 11 月 21 日
関連動画
fa-ウィキペディア-w東京ディズニーランド
東京ディズニーランドは、千葉県浦安市にある東京ディズニーリゾート内のテーマパークです。これは、米国外に建設され、1983 年 4 月 15 日にオープンした最初のディズニー パークです。ウォルト ディズニー カンパニーからテーマのライセンスを供与されているオリエンタル ランドが所有しています。
出典: ウィキペディア
インターネット上のコメント
・まず、入場料は一般の人がたまに遊びに行くには十分な金額ではありません。
・なぜなら…公園には中国人しかいないからです。息切れさえ感じます。
・高い金を払ってただ並ぶのはマゾヒストだけだ。
・あまり日本人を馬鹿にしているとすぐに見捨てられてしまいます。
・ディズニーランドも同様ですが、中国人を中心とした外国人観光客は質が悪く行きたくても諦めている人が多いです!
・いつ行っても混んでいて何時間も待たなければなりません。そういった場所には行きたくない人が増えているのではないでしょうか。
・そこはもはや夢の国ではなく、地獄だ。おまけに商魂に萎える。