三菱UFJ銀行は16日、支店の貸金庫から金品が盗まれた事件で、被害者は70人、被害総額は約14億円に上ると発表した。
被害者数は昨年12月時点の約60人から10人増加し、被害額も増加している。
同行は再発防止策を導入し、半沢淳一頭取ら役員5人の処分を発表した。
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損害の詳細と補償状況
確認された被害のうち、銀行は現金や金塊など40件約7億円の賠償を進めている。
今後も客観的な資料に基づき被害内容を確認次第、補償を行ってまいります。
銀行は今回の事件に関連した顧客報告の精査を続けており、さらに被害者が出る可能性も指摘されている。
役員に対する懲戒処分
同行は再発防止の責任を明確にするため、以下の対応をすると発表した。
半沢淳一社長 月例報酬を3カ月間30%減額
堀直樹会長ら担当役員4人も同様の削減策
幹部の懲戒処分は過去の問題に起因するものではないが、組織全体としての信頼回復が必要だ。
再発防止策
同銀行は貸金庫の安全性を確保するため、以下の予防措置を講じると発表した。
(1) スペアキーを本社で一元管理
貸金庫のスペアキーが分散管理される問題を解決し、不正使用のリスクを軽減します。
⑵ 防犯カメラの設置強化
貸金庫内に防犯カメラを増設し、全310カ所の監視体制を早急に強化します。現在、防犯カメラが設置されているのは約50カ所にとどまっており、警備強化の遅れが問題視されている。
ネットの反応
この事件はソーシャルメディア上で批判の声が上がっている。
・「14億円の被害が出たことに驚きました。貸金庫の安全性はもう信用できません。」
・「防犯カメラを50か所だけ設置するのは不可能。早急に全箇所に設置すべきだ。」
・「損害賠償はもちろんしますが、もっと早く対応してほしいです。」
・「役員の処分は軽すぎる。現場レベルでの責任追及が必要ではないか」
特に防犯カメラの設置率の低さなど、同行の管理体制に疑問の声が上がっている。
この事件は日本最大手のメガバンクの安全管理の不備を露呈させた。
被害額は14億円に上るだけでなく、防犯カメラの設置率の低さや合鍵の管理も現代の金融機関としては許されないレベルのずさんさだった。
再発防止策を講じても信頼回復には時間がかかる。
貸金庫利用者の不安を軽減し、調査結果を透明性をもって公表する必要がある。
幹部の懲戒処分に加え、現場レベルでの管理体制の見直しも不可欠だ。今後の顧客の信頼回復には、銀行全体の改革姿勢が鍵となる。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
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インターネット上のコメント
・70人くらい?たくさんあります。謝罪だけでは不十分のようです。
・返済額が14億あれば(銀行からすれば)安くなりますが、信用を失うという点では14億では足りません。
・戻らない人もいるって本当ですか?
・何をする? UFJは賠償し、おばあちゃんは懲役10年の実刑判決を受ける。
・大企業が内部から破壊されるのはいつものことだ。
・以前、テレビ関係のユーチューバーが貸金庫の被害に遭ったと発言していましたが、別の銀行でも事件が起きたと発言しており、ここだけの話ではないかもしれません。
・銀行が最もやってはいけないことは信頼を失うことです。