
チョン・キエム・グエン著
アメリカのメディアは、トランプ大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談中、トランプ大統領がドンバス全域をロシアに譲渡するよう圧力をかけたことから激しい議論が続いたと報じた。
だいたいポイント
- トランプ大統領は17日、ホワイトハウスでの会談で、ウクライナに対しドンバス全域をロシアに譲渡するよう要求した。
- ゼレンスキー大統領の説明に耳を貸さず、「我々が応じなければプーチン大統領はウクライナを破壊するだろう」と警告した。
- 同氏は20日、記者団に対し「ウクライナが勝つ可能性はあるが、勝つとは思わない」と述べた。
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トランプ政権の姿勢がウクライナ支援の枠組みを揺るがす
この報告書で明らかになったのは、トランプ大統領がウクライナにドンバス全土の引き渡しを圧力をかけ、ゼレンスキー大統領と口論になったという事実である。ウクライナとロシアの戦争が長期化する中、各国で和平合意に向けた努力が続いているが、「領土譲渡」を前提とした圧力は極めて異例だ。米国はこれまでウクライナの主権と領土一体性を支持する立場を維持してきたが、トランプ政権下でその方針が揺らぎ始めている。
ドンバス地域は2014年以来、親ロシア派武装勢力とウクライナ軍との衝突が続いており、ロシアが一方的に編入を主張してきた地域だ。ゼレンスキー大統領にとって、異動は全く受け入れられない要求であり、今回の会談が激しい対立につながったのは当然のことだった。実際、トランプ大統領が会談中に繰り返し罵声を発し、外交関係に深刻な亀裂を生じさせたとの報道もある。
さらに注目すべきは、トランプ大統領が「ウクライナが勝つ可能性はあるが、私は勝つとは思わない」と述べ、ロシアに対する融和的な姿勢を改めて示しており、今後米国がウクライナ支援に消極的になる可能性がある。欧州諸国にとっても、最大の同盟国である米国の立場の変化は、支援戦略の再考を迫られるだろう。
インターネット上ではトランプ政権の姿勢に「ロシアに近づきすぎる」「ウクライナを見捨てるのか」など批判的な意見が多く、現職大統領としての発言は戦争終結に向けた国際的な取り組みに大きな影響を与えるため、今後の発言や外交対応に一層注目が集まる。
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