「20年経って、テレビ局全体の目安だった『視聴率』が、ほぼ半分になった印象です」(広告代理店担当者、以下同)
テレビ局の主な収入源であるスポンサーからの広告料は、番組の視聴率によって決まる。本誌が大手広告代理店が作成した2004年と24年の広告料表を入手し、比較してみると、この20年間で底が抜けたと言えるほど大幅に下がっていることがわかった。
「この数字は、視聴者や消費者に対するテレビの影響力は2004年以降半減したことを意味する。」
2004年はフジテレビが全日・ゴールデン・プライムの年間視聴率三冠を達成した年。それを象徴する「月曜9時ドラマ」の広告料は他局をはるかに上回る1100万円(30秒)だった。
「『月曜9時』は人気コンテンツだったため、スポンサー枠が埋まるだけでなく、出稿希望のクライアントもすべて断らざるを得なかった。しかし、今は広告料を捨てても空き枠があり、スポットCM(局の判断でランダムに流すCM)で埋めることもある」
(わずかに)
・■月曜9時ドラマ フジテレビ 1987年スタート 月曜9時
最高1,100万円(2004年)→→→ 70%減額 →→→ 最高330万円(2024年)
(最近の主要スポンサー:花王、大和証券、エス・テー、サントリー、メナード、フジパン)
視聴率は2001年以降、木村拓哉主演の「HERO」が34.3%でトップを走るなど20%台が続いている。24年は1月の「君が心が折れたから」(永野芽郁主演)、4月の「366日」(広瀬アリス主演)が初回5話で6.3%と、近年は低迷している。今回算出したCM料の下落率は、放送時間を変更した「TVタックル」と並ぶ70%で最も低かった。
(わずかに)
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