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報告された症例は53歳の日本人女性で、菌血症を発症する約3か月前に裂肛(肛門周囲の皮膚が裂けること)の治療を受けていました。しかし、裂肛の状態が悪化し、肛門周囲の皮膚から出血するようになりました。
出血から2日後、発熱と悪寒が出現したため、医療機関で血液検査を実施した。初回の検査で菌血症と診断されたものの、原因菌の詳細な調査は行われなかった。しかし、再度の血液検査で菌血症が確認され、血液中に検出された菌が特定された。
その結果、菌血症の原因菌は納豆菌であることがわかりました。患者は毎日納豆を食べる習慣があり、出血していた痔の部分に納豆菌が入り込んでいたと考えられます。
納豆菌による菌血症は極めてまれで、国内では今回を含めてわずか5例しか報告されていない。論文の著者らは「納豆菌は胃や腸のごく小さな傷口から体内に入り込み、免疫機能が正常な人でも菌血症を引き起こす可能性がある」と結論付けている。
faカレンダー7/28(日) 9:06
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