韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が1月15日、高等刑事捜査院の合同捜査本部と警察に暴動の疑いで逮捕された。
現職の韓国大統領が拘束されるのは史上初であり、この事件は国際的に大きな注目を集めている。
逮捕に至るまでの経緯
尹大統領は2024年12月に戒厳令を布告し、野党の弾劾と予算削減を「反国家的行為」と非難する。
その後、特殊部隊が国会議事堂を襲撃し、国際社会や国内から強い批判を集めた。
国会は戒厳令の解除を求める決議を可決し、尹氏は解除に応じたものの、国家反逆罪の疑いがかけられた。
高等捜査庁は1月3日に逮捕状の執行を試みたが、大統領保安局の強い抵抗により失敗した。
その後、15日に再度逮捕状が執行されたが、今回は大きな身体的衝突もなく無事に成立した。
逮捕の背景と反響
尹氏は逮捕前に公開された動画で「違法かつ無効な手続き」と強い不満を表明した。
同氏は逮捕の理由を「流血を避けるため」と説明したが、野党や市民団体からは強い批判の声が上がっている。
一方、大統領代行のチェ・サンモク副首相は「国家機関間の物理的な衝突を避けるために最善を尽くした」と逮捕時の冷静な対応を称賛した。
民事反逆罪の背景と法的特別規定
韓国の憲法では、大統領には不起訴の特権があるが、反乱罪には例外もある。
このため、今後の公判では尹氏の逮捕が法的に正当であるかどうかを巡って激しい議論が交わされるものと予想される。
国際社会も韓国への戒厳令発動とその後の政治的混乱に懸念を表明しており、尹氏の逮捕が韓国の民主主義に与える影響にも注目が集まっている。
尹大統領の裁判と逮捕に至った背景を巡り、韓国社会全体に議論が広がるとみられる。
戒厳令解除に対する国会の対応や警視庁の役割についてもさらなる捜査が進む可能性もある。
今回の事件は、韓国において大統領の権限と責任を問い直す機会となりそうだ。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
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インターネット上のコメント
・毎回こんな感じで怖いです
・やっと
・もし日本で現職者を逮捕することが可能になったら、おそらく誰も残らなくなるでしょう😅
・やっと?
・感情論で国政が左右される国と良好な関係を築くのは難しい。
・これが私が人々に私から学んでほしいことです。日本では政治家の数が大幅に減ると思います。パチンコ撲滅も見習ってほしいです。他人を真似する価値はない
・日本も悪い政治家を逮捕すべきだ。