選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、小中学生の約半数が「姓を変える」ことに反対していることが産経新聞のアンケートで分かった。全国の小学生を対象に、子どもたちが別姓についてどのように考えているかを初めて統計的に明らかにした。
調査によると、「夫婦別姓・家族別姓」については49.4%が反対、16.4%が賛成で「仕方がない」と答えた。親が決めたらそうする』という結果は18.8%でした。また、「よくわからない」との回答も15.4%あり、夫婦別姓問題への理解や関心にはばらつきがあることがわかった。
▼詳細
小中学生の半数が選択的夫婦別姓に反対 2000人対象の初調査、6割が選択的夫婦別姓に反対 調査は全国の小学4年生以上を対象に実施。ご協力いただいた小中学校に加え、民間調査会社にも委託し、中学生約1,800人、小学生約150人から回答を得ました。
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2024年12月31日
なぜ小中学生は夫婦別姓に慎重なのでしょうか。
調査結果を分析すると、次のような理由が考えられます。
●家族の一体感を重視する
子どもたちは「家族は同じ苗字であるべき」と考える傾向があり、別姓になることで家族が崩壊するのではないかと心配することがよくあります。特に小学生にとっては、「一つの家族」を象徴する統一した苗字が重要なのかもしれません。
●夫婦別姓への理解不足
「よくわからない」との回答が一定数あることから、夫婦別姓のメリットや意義が子どもたちに十分に伝わっていないことが考えられる。
●家庭や学校への影響
子どもたちの答えは、親や教師の態度に影響される可能性があります。家族が同じ姓であることが当然であるという価値観は、家族や地域の文化や伝統によって支えられていると考えられます。
ネットの反応
この調査結果について、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。
●賢明な意見
「子供たちが混乱しないようにするのが一番です。姓が違うと学校や友達に説明しなければなりませんが、大変だと思います。」
「名字が違うことで子供たちがいじめに遭わないか心配です。」
●提案者の意見
「両親が別姓であっても問題はないと思います。子どもの意見も大切ですが、選択の自由はもっと大切です。」
「子どもたちが反対しているのは、制度の意義がまだ理解できていないから。もっと教育が必要だと思う」。
●中立的な意見
賛成、反対が一定数いるという結果を踏まえ、慎重に議論を進めるべきではないでしょうか。
まずは親がよく理解し、子どもに丁寧に説明することが大切です。
選択的夫婦別姓は、結婚や家族構成に自由をもたらす制度として注目を集めているが、今回の調査結果からは、制度導入にあたっては「子どもの気持ち」への配慮が重要であることが示された。
導入時にはメリットとデメリットを分かりやすく説明し、子どもたちが混乱しない環境づくりが必要だ。
今後の議論がどのように進むか、大きな注目を集める議題であることは間違いない。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
インターネット上のコメント
・昔のセックスを利用する人もいましたが、法律の変更を望んでいる人に私の人生で会ったことがありません。
・マスメディアは報道しない自由を行使するだろう。
・これは同調圧力が存在することを証明しようとしているだけではないでしょうか?
・子供が1人いる場合、3人家族の中で1人だけ苗字が違うのは奇妙に感じます。
・子どもたちにアンケートをするのは良いのですが、不必要な教育や情報を与えていないか少し心配です。
・大人は自分のことだけを考えて別姓だと言いますが、子供は家族のことを第一に考えます。
・なぜ4年生に聞いたのですか?