・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が、NHKに対し、教団の信者勧誘の手口などを扱った番組「危険なささやき」の放送中止と謝罪を求めて抗議した。NHKは教団側が問題視した番組のタイトルを一部変更し、予定通り放送した。教団が放送前の番組に中止を要求したのは異例で、識者はメディア側の萎縮を狙った可能性を指摘する。
この番組は23日深夜に放送された。元信者の女性が教団に勝訴した裁判資料をもとに、過去に行われた教団名を伏せた信者の勧誘や、慈善活動を装った訪問販売の手口などを再現ドラマで伝えた。
当初、番組はNHKのホームページ(HP)で「悪魔のささやき」のタイトルで紹介されていた。教団は21日付でNHKへの抗議文をHPに公表。この時点で番組のタイトルは「危険なささやき」に変更されていたが、教団は抗議文に「既に『悪魔のささやき』の番組名で複数の著名人が同番組を紹介して拡散しており、既に当法人の名誉を著しく毀損(きそん)する結果となっている」と記した。
さらに抗議文ではHPに当初書かれていた「人生を狂わされた被害者」(現在は削除)などの表現について、「当法人が詐欺行為によって信徒を入信させ、信徒たちの人生を狂わせているかのように決めつけている」「明らかな侮辱だ」などとして、放送中止と謝罪を求めた。
(略)
fa-calendar2023年9月26日 10時0分
fa-chain