12月25日、日の丸バッジの着用禁止をめぐる大阪高等裁判所の控訴審判決で、佐藤哲治裁判長は控訴を棄却し、一審判決を支持した。判決は、当時の裁判長による日の丸バッジの撤去命令には「正当な理由」があったと結論づけた。
産経新聞によると、問題となったのは2021年4月に大阪高裁で開かれた在日韓国人らの民事訴訟の控訴審。この訴訟を傍聴しようとした原告らは胸に日の丸のバッジを付けていたため、裁判長はメッセージを伝えるバッジを外さなければ傍聴を認めないと指示した。原告側はこの措置が「裁判長の職権乱用に当たる」として、国に330万円の損害賠償を求めた。
▼詳細
大阪高裁は、二審は法廷での日の丸バッジの着用禁止の違法性を認めないとの判決を下した。
今年5月の大阪地裁判決は、日の丸バッジの着用は在日コリアンへの批判を表明する行為と認定したが、佐藤裁判長はバッジの着用には「一定のメッセージが込められている」とも述べた。と指摘した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2024 年 12 月 25 日
批判的なネットの声
この判決はネット上で多くの批判を浴びた。
●表現の自由の侵害を懸念する声
「日の丸は日本の国旗であり、政治的メッセージとは何の関係もない。規制するのはおかしい」。
「国旗を着用するだけで批判や表現とみなされれば、他の象徴も規制される可能性がある。」
裁判所が解釈を一方的に押し付けるのは表現の自由の侵害ではないのか?
●裁判の公平性に疑問
「裁判所の対応は、特定のイデオロギーや立場を考慮したもののようです。」
「秩序を保ちたいと言いながら、一方の意見だけを重視していませんか?」
「法廷が公正な法廷であれば、両方のメッセージが受け入れられるべきではないでしょうか?」
●裁判所の立場を支持する少数意見
「感情的な衝突を防ぐために、バッジを外してもらうのはやむを得ない。」
「日の丸がメッセージを伝える場合もあり、裁判所の判決は妥当だ」
表現の自由と裁判所命令のバランスをとる
この判決は、表現の自由と裁判所の命令という二つの価値観が対立する中で下された。裁判所は日の丸バッジには「あるメッセージ」があると認定し、公正な審理を確保するための措置だと説明した。しかしその一方で、日の丸を政治的メッセージとして扱うことは、国旗の公的意味を曖昧にするのではないかとの懸念もある。
裁判所の対応が特定の立場に偏っていると多くの人が感じている理由の一つは、公正な審理を確保するため、裁判所の対応が「秩序を守るため」であるという説明が国民に十分に理解されていないことである。規制にどのような基準が使用されるかを明確にする必要がある。
今後の課題
今回の判決を受けて、法廷での表現や記号の扱いに関するルールの見直しも進みそうだ。表現の自由と裁判所命令のバランスをどう取るかについても、より広範な議論が必要だ。
裁判所が「正当」と判断した今回の措置は他の事件にも影響を与える可能性があり、公平性と自由のバランスをどう保つかが課題となっている。この問題は司法と社会との信頼関係を考える上で重要なテーマとなるだろう。
(文=シェアニュースジャパン編集部)
インターネット上のコメント
・日本人が日の丸、日の丸のバッジをつけて何が悪いのか?
・ここは日本ですよね?
・どうしてそんなことを考えるのか不思議ですが…
・大阪高裁はいつもおかしい。
・この判決を拡張すると、特定の場所に日の丸を掲揚する行為は「あるメッセージ」を与えることにつながるため、一切避けるべきだという考えにつながる。
・感情で法律を決める野蛮な時代にいつから戻ってしまったのでしょうか?
・日本人は国旗バッジを付けることすら許されていない。