・警視庁保安課によると、9月に逮捕された35人の年齢は21~46歳で、うち7割が20代だった。また、9割は初めて検挙された女性だったとみられる。
このうち、9月下旬に逮捕された20代の女性は3、4年前から路上に立っていた。直近では毎月70万~90万円を稼ぎ、大半をホストクラブでの遊興費に充てていた。
夏には「私服(捜査員)とかすぐ分かるから捕まりっこない。大丈夫」と話していたが、初めて逮捕された。友人らによると、釈放後はすぐに路上に戻り、ホストクラブにも通い続けている。客のふりをして取り締まる捜査員を意識して、「またすぐ逮捕されるとヤバいから、しばらく外国人客だけ相手にする」とも話したという。
・9月に検挙された女性に売春した理由を聞くと、ホストクラブや男性地下アイドルが働く「コンセプトカフェ(コンカフェ)」などでの遊興費を稼ぐ目的が多く、「掛け(ツケ)」返済のために始めた女性もいたとされる。
警視庁はホストクラブなどへの対応も実施している。警視庁は9月の取り締まり強化の一環で、歌舞伎町にあるホストクラブやコンカフェなど計110店の一斉立ち入りも実施。従業員らに対し、売掛金の回収のために売春や性風俗店での勤務を強要した場合、売春防止法違反などでの摘発の対象になると警告した。
ある警視庁幹部は「ホストなどに貢ぐために多額の借金をしている女性も多い。原因を解消しなければ根本的な解決にならない」と話す。
fa-calendar2023年10月22日 16時0分
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