IT企業に勤める男性会社員(28)はこう語る。
「オフィスにいると雑用を頼まれて自分の仕事ができなくなる。カフェなら集中できるし、コーヒーを頼めばいつまでも居られる」
ここのコーヒーは一杯420円で、お客さんはカフェで4時間ほど過ごすそうです。
ウェブデザイナーの渡辺久美さん(40)もカフェ通いのヘビーワーカー。同じカフェに平均3~4時間、時には10時間以上も滞在する。
「家にいるだけでは何も思いつかないので、外に出て何かをします。」
10時間以上滞在すると、少し恥ずかしい思いをするかもしれません。
「ちょっと申し訳ない気持ちになって、ケーキをもう1つ頼むこともあります。でも、コーヒー(500円)とケーキをつけて1000円にはならないんです。集中力も上がるのでやめられません」
– たった一杯のコーヒーのために長く滞在する顧客が増えると、ビジネスに支障が生じます。
帝国データバンクが今年1月に発表した調査によると、2023年に全国の喫茶店(カフェ)の倒産は72件に上る見通し。前年の34件の2倍以上となり、過去最多となった。
値段の上昇もあって、「カフェは経営戦略の岐路に立たされている。客が長く滞在してくれることを見込んで値段を上げるべきか、それとも回転率を上げるために時間制限を設けるべきか?」
・店主 佐々木勇人さん(56歳、仮名)
「商売を考えると、回転率を上げるか、値段を上げるかのどちらかしかない。値段は上げたくないので、難しいですが、コンセントをなくしました。混んでいるときはお客さんに知らせるようにしています」
「この場所は悪かった。場所を変える話が出ている。今は90分制限の看板を出すかどうか検討中だ」
faカレンダー9/24(火) 16:32
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