自民党総裁選の候補者9人は16日、金沢市で同党青年局・女性局主催の討論会に出席し、能登半島地震など大規模災害への対応などを議論した。討論会では、大学生の奨学金返済問題について、同党学生局の男性が「40歳まで返済を続けると結婚や出産ができなくなる懸念がある」と質問。小泉進次郎元環境相が「大学に行くことが全てではない」と応じ、ネット上ではさまざまな反響が寄せられた。
9人中最下位となった小泉氏は「小林氏がおっしゃった全額国費留学制度は支持する」と述べ、小林孝之前経済産業相に賛同した。また「円安で留学のハードルが以前より高くなっている。その点に留意し、石破氏がおっしゃったように、家庭の事情で留学の希望がかなわないという事態は避けるべきだ」と持論を述べた。
「大学に行くことが全てではないので、奨学金だけではなく教育のあり方を変えたいと言った」と続けた。「これからの時代に求められることはたくさんある。今日は和倉温泉や加賀温泉、旅館やホテルの方々と意見交換をした。今、日本料理の調理人が不足していて、旅館やホテルは苦戦している。そういう技術を身につけることができれば、大学卒業後にそれと同等の収入を得られる職業を今から作ることができる」と続けた。「教育の多様化や専門学校の強化、こういった抜本的な改革をしていきたい」
討論会は同党のユーチューブチャンネルで配信されたが、チャットでは小泉氏の発言に「世襲政治家には分からない」「的外れだ」などの声が上がった。SNSでは「そんなこと言うな」「格差社会を推進したいんだろう」「大学に行きたい人が全員行けるようにするのが政治家の使命ではないのか」「いいことを言っている」「スキルを身につけて稼ぐ方法もある」などの声が上がった。
faカレンダー2024年9月16日 22:28
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