リリの投稿
かわいいシャンプーか、それほどかわいくないシャンプーかを選ぶことができました。
私が7ヶ月間いた留置所では、ダサいシャンプー(リンスインシャンプー)しか使えませんでした。そのダサいシャンプーを地べたにひざまずいて頭に泡立てるのが普通でした。留置所のお風呂は地獄(死に時間)です…!! シャワーは禁止。5人一列に並んで蛇口に頭を突っ込んで洗わなければなりませんでした!土下座スタイルで!! ヤバかった!! 与えられた時間はたったの7分(15分しかないのに、急げ急げと言われました)!! ずっと「異常な施設だ( i ω i )」と思っていました!! バカヤロー!!
今年3月に移送された留置所で、可愛いシャンプー(必須)と可愛くないシャンプー(リンスインシャンプー)のどちらかを選べることになりました。というか、選べることになりました…!! 正直めちゃめちゃ悩みました…でも、留置所での地獄のような(死ぬほど辛い)時間がお風呂鬱を招いてたので、「何でもいいから…別に(私には)関係ないから、何でもいいから…(・ω・)」と思って可愛くないシャンプーを選びました。その日はめっちゃ悲しかったです!可愛くないシャンプーを選んだことで、自分の中の「女の子っぽい(キュンキュンふふふ)部分」を捨てたような気がして…お風呂鬱が激化しました!!!
でも!!聞いてください!! 留置所でのお風呂は天国(天使のパーティ)で期待以上でした!!! まず、週3回お風呂に入れてくれるんです!! 外の世界でまだボロボロだった頃は、週に0.5回しかお風呂に入ってなかったんです!! 外にいるより清潔です!! (それに比べて留置所では5日に1回お風呂に入っていました) また、シャワーも使わせてもらって、椅子もあり、浴槽で入浴もでき、お風呂に15分も入れてくれました!! 嬉しくて泣いてしまいました!!! 本当にありがとう!!!!! 世界!!!
そして朗報があります!!可愛くないシャンプーを買ってお風呂で使って泣いていたら、ある日誰かがやって来て可愛いシャンプーをプレゼントしてくれたんです♡!!
(とても親切な女性記者さんです。本当にありがとうございました。)
その日は、幸せすぎて次のお風呂が待ちきれませんでした!!( i ω i )
私も、初めて可愛いシャンプーを使えた日はとても嬉しかったです。可愛いシャンプーは、こんなに柔らかい泡で頭を包んでくれるんだな、可愛いシャンプー(コンディショナー)は、指通りのいいサラサラで綺麗な髪になるんだな、と思いました。少しだけ女の子になれたのかな、と思いました。とても嬉しかったです。私は、根っからの汚い人間で、腐って汚くて、どうにもならないのですが、女の子の甘い香りがして、とても嬉しかったです。
シャンプーしたての髪をとかしながら、「いい匂いがするね」と私に言ったあなたの声を思い出しました。その瞬間、私は純真な少女になったような気がしました。
(2020年6月17日)
かわいいシャンプーか、それほどかわいくないシャンプーかを選ぶことができました。
私が7か月間いた拘置所では、見た目の良くないシャンプー(リンスインシャンプー)を使うしか選択肢がありませんでした。その見た目の良くないシャンプーで… pic.twitter.com/1rONcmhcYM
— りりちゃん元気です(@inu2narenakatta) 2024年7月1日
fa-wikipedia-wシャンプー
シャンプー[注釈 1]シャンプーは髪と頭皮を洗浄するための洗剤です。粉末、固形、ペースト、液体の形がありますが、現代のシャンプーのほとんどは後者です。[1]元々の意味はヒンディー語で「頭皮をマッサージして髪を清潔に保つ」です。[2]「髪を洗う」と訳されることもあります。
出典: Wikipedia
オンラインコメント
・この人は短編小説の達人なのか。刑務所の入浴ルールをシャンプーの話でまとめる筆力もすごいが、最後の3行で意外なオチを付けるあたりはベテラン作家を感じさせる。「私」と「わたし」の使い方もすごい。
・たった一つのシャンプーについてこれほど興味深いことを書けるというのは、驚くべき偉業です。
・今回、拘置所や刑務所でのシャンプー事情を知りました。知らないことだらけ。シャンプーを通して自分の人生を見つめ直すきっかけになりました。
・リリさんの日記から目が離せません。今日はいろんなことを思い出させてくれました。彼女の文章力は素晴らしいので、読んでいてとても面白いです。
・もちろん犯罪を犯すのは悪いことですが、リリちゃんが経験した苦しみは本当によくわかります。
・最後の部分で泣きました
・これからお風呂に入るときはエンジェルパーティーと呼ぼうと思います。