・令和6年7月現在、米5kg当たりの全国平均価格は2,411円で、昨年より300円以上値上がり。全国のスーパーで米が品薄となり、価格上昇が続いています。
物流や肥料、燃料など生産コストの上昇や、2023年の生産目標661万トンに対して需要が702万トンと供給不足が続いていることが原因とされているが、専門家は米価高騰が続く要因はこれだけではないと指摘する。
今年に入ってからは、どうしても量を確保したい一部の卸売業者が、農協を通さず農家から直接高値で買い付ける動きが出ている。
農協も反発を余儀なくされ、米の価格の目安となる「予定支払金(玄米60キロ当たりの仮支払金)」を前年比2~4割も大幅に引き上げる結果となった。
米流通に詳しい専門家は、今後の米価動向についてこう語る。
「今後の米の収穫量次第で価格は徐々に安定するかもしれないが、2023年以前の水準まで下がる可能性は低い」
「消費者にとっては厳しい状況だが、パンや麺類など他の主食に比べ米の値上がりは最小限に抑えられている」
「米の流通に携わる者としては、ようやく需要と供給が一致する『適正価格』に近づいてきたという印象だ」
faカレンダー9/22(日) 16:02
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