兵庫県の斉藤元彦知事らの「違法行為」を告発する文書を作成した元西播磨県政局長の男性(60)が死亡していたことが8日、分かった。関係者によると自殺とみられる。男性は19日、県議会の特別調査委員会(百条委員会)に出頭し、証人尋問を受ける予定だった。
関係者によると、男性の親族が7日夕方、男性の居場所が分からないと県警に通報し、姫路市内の民家で死亡しているのが発見された。
男性は3月中旬、職員へのパワハラなど知事への7つの疑惑を記した匿名の文書を作成し、報道機関などに配布した。これに対し、知事は「完全な嘘」「公務員として不適格」と批判し、3月末の定年退職を取り消し、県総務局長を解任した。県は5月、「文書の核心部分は事実と異なる」として停職3カ月の懲戒処分とした。
この問題をめぐっては、斉藤知事が第三者機関による再調査を行うことを決めているが、県議会も真相究明が必要だとして、罰則規定を盛り込んだ100条委員会を設置している。
斉藤知事は報道陣の取材に「私自身も戸惑いを感じている。百条委は職員に大きな精神的負担をかけている。職員のメンタルケアをしっかりしながら県政を立て直すのが私の責任だ」と語った。
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