・担任教師が「食べたもの全部」ルールを守れなかったとして謝罪要求
対人恐怖症のきっかけは幼稚園の時だった。通っていた県内の幼稚園では「給食は必ず残さず食べる」というルールがあり、桜子さんは制限時間内に食べきれないことがよくあった。ある日、担任の先生が桜子さんを給食を食べ残したとしてみんなの前に立たせ、謝罪を迫った。
家族以外と食事ができなくなる日
「いつも残しちゃってごめんね。明日からちゃんと食べるよ」。友達に見つめられながら泣きながら言った言葉は今でも覚えている。あの日から、家族以外と食事をするのが怖くなった。
「何か残したら怒られる」と思い、吐き気がしてトイレに駆け込みました。
小学校でも、残したら叱られるのが怖くて給食が食べられず、吐き気で何度もトイレに駆け込んだ。中学校でも症状は続き、同級生から「給食費の無駄遣いじゃない?」と言われた。
「当たり前のこと」ができず自分を責めた
誰かと一緒に食事をするという「当たり前のこと」ができない自分を責めていた。動画投稿サイトで同じ境遇の人の体験談を見て、自分の症状が「社交恐怖症」によるものだと知った。社交恐怖症は、家族以外の人と外で食事をすることに不安を感じ、それを避けるために必死に回避しようとするあまり、人間関係や仕事に支障が出る「社会不安障害」の一種だ。
友達に嘘をつき、デートを避けました…
高校生の頃、彼女は放課後の友人からの夕食の誘いを、認知症の祖父の世話をしなければならないと嘘をついて断った。また、恋人との夕食のデートも避け、結局別れた。
(わずかに)
faカレンダー8/26(月) 7:50
faチェーン