【夏休み】子どもから大人まで一緒に楽しめる本
毎週土曜の「王様のブランチ」のBOOKコーナーでは、最新の本の売り上げランキングや注目の一冊、作家などにスポットを当てて紹介してくれます。
今回は、夏休みに子どもから大人まで一緒に楽しめる最新本を紹介してくれました。 |
【絵本】「メメンとモリ」
ヨシタケシンスケ/KADOKAWA
生きるとは?心に響く名言が満載!
人気絵本作家 初の長編絵本。
今年でデビュー10周年を迎える絵本作家のヨシタケシンスケさん。
2013年に「りんごかもしれない」でデビュー。
これは第6回MOE絵本屋さん大賞で1位を獲得。
その後も想像力が広がる絵本として、子どもから大人まで幅広い世代に人気の作品を数多く描いてきました。
そんなヨシタケさんの最新作が「メメンとモリ」。
ラテン語で “いつか必ず死ぬことを忘れるな” を意味する「メメント・モリ」から着想を得たんだそうです。
読むたびに心に響く言葉に出会える絵本です。
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【工作本】「かんたん!楽しい! 動物と昆虫の立体切り紙工作」
秋山美歩/講談社
夏休みの課題におすすめ「画用紙で作る立体工作本」。
手がけたのは、紙造形作家として活躍する秋山美歩さん。
芸術的でかわいい動物や昆虫を、身近な画用紙で簡単に作れる方法を紹介しています。
夏休みの工作や自由課題に使える一冊です。
【青春小説】「八月の御所グラウンド」
万城目学/文藝春秋
著者 万城目学さんが16年ぶりに京都を舞台に描いたド直球の青春小説。
万城目さんは、2006年に京都を舞台にした青春ファンタジー小説「鴨川ホルモー」でデビュー。
以降、現実と非現実が入り混じるファンタジー小説「プリンセス・トヨトミ」「バベル九朔」などが数多く映像化、ヒット作を生み出してきました。
最新作は、主人公の大学生が人数合わせで草野球の試合に参加。
そこで豪速球を投げるある人物と出会う。
しかし、その人はこの世にはいないはずののある人物とそっくりだった。
物語は、大学生の朽木が彼女にフラれ。何もやる気が出ない日々を過ごすところから始まる。
8月の朝6時、友人の多聞から無理やり草野球に誘われる。
野球経験が全くない朽木はただの人数合わせ。
さらに、野球のルールを知らない中国からの留学生シャオさんにも協力してもらうが、9人そろわない状況だった。
するとシャオさんが「それならば誘いましょう」と、偶然そこに立っていた男性をスカウトするのだった。
えーちゃんと名乗るその男性は、快く試合に参加してくれることに。
試合が始まり、えーちゃんはピッチャーを担当。
するとバッターは、明らかに守備の穴であるセカンドのシャオさんを狙っていた。
相手の卑怯な攻め方に腹を立てたのか、えーちゃんは「真っすぐ、真ん中」と宣言。
大きく振りかぶり、とんでもない豪速球を投げたのだった。
試合から数日後、朽木はシャオさんに話があると呼ばれる。
そこで、ある昔の画像を見せられる。
すると「これって、えーちゃんです、よね?」
そこには、えーちゃんと瓜二つのもうこの世にはいないはずの人物の姿が。
それから、朽木とシャオさんはえーちゃんの正体を探る始める。
他人の空似か、この世にいない人物なら、なぜ京都に現れたのか?
「みんな野球がやりたかったんだ」
夏の京都が生んだ奇跡のような感動作です。
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