・兵庫県の斉藤元彦知事と側近によるパワハラや恐喝、公金不正使用の疑惑が次々と明らかになる中、県議会の調査委員会(百条委員会)が県職員を対象に行ったアンケートの中間報告の全容が明らかになった。企業に面と向かって商品をねだり、県庁では「知事の言うことが聞けないのか」と怒鳴り散らしてノートパソコンを投げつけるなどしていた。これまで斉藤知事の言動は断片的にしか報じられていなかったが、部下らの直接の証言は想像を絶する内容だった。
(わずかに)
そこに浮かび上がるのは、感情だけで行政の方向性が決められ、政策が停止される、いわば独裁政治の姿だ。
「メモを取るための鉛筆の芯が鋭すぎる」「会議室の温度が低い」「机の配置が気に入らなかった」「ペンのインクが出にくかった」
非常に些細なことで激怒する斉藤知事が、職員を「お前」「あいつら」と呼んでいたという証言が複数ある。
質問票には、議論で自分の意見が通らないと「怒っている」と8回以上繰り返したとの証言や、「『私は知事だ。知事の言うことを聞けないのか』と土木部の人に机をたたき、叱責した」との記述もある。
・職員の一人は「秘書課の職員は『人間として扱ってほしい』と言っていた」とも書いている。
アンケート回答者の中には、当事者から直接聞いたという人もいた。パソコンを投げつけられた人物は、百条委員会の証人尋問で証言するつもりだとも話した。
faカレンダー2024年8月23日 21:6
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